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SAHの見落としを、大病院がおこしてしまうと新聞にも報道されるようになる。しかし、この問題は、開業医レベルや田舎のレベルでも日常起こっている可能性がある。
もっとも、この問題について統計的に調べた論文はないし、事後検証するのもむずかしい。
最近、妻の実家の近くでおこったSAHの見落とし例。
患者さんは、妻の高校時代の同級生の旦那さん。40代にして突然亡くなったという話を聞きつけ、原因について聞いたらSAHだったという。
亡くなる、2日前に頭痛を訴えて、近くの病院にかかったところ風邪であろうといわれたという。
内服をもらったが、いっこうに治まらない様子。そして、その当日自宅で倒れているところを、妻か誰かが発見したが、発見されたときは冷たくなっていたという。
妻は同級生に同情しながら、「頭の病気はこわいわね」という。
脳外科医の妻でありながら、私が、仕事の話などほとんどしないものだから、妻もよくわかってはいない。
おそらく、2日前にSAHをおこした可能性のあるケースだと思った。もし、そこで処置されていれば助かった可能性はなきにしもあらずである。それを思うとなんともいえないし、あいまいなことには、はっきりとはコメントできない。
妻にはそのことは伝えずである。
「SAHは死んでしまう病気のひとつだよ」と説明しながら、同級生の旦那さんのご冥福を祈った。
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