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Doctors Blog

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薬の服用というのは、大切な情報なので、患者さんを診察するときのポイントになっていることは言うまでもない。さらに、その薬の副作用情報には常に気を配らなければいけないし、最近では、主作用が副作用を上回って情報が伝えられることもある。それはそれで問題かもしれないが、世の中は副作用に敏感になっている。

最近、12歳の男の子で急性の頸性斜頚およびジストニアを認めて当科に受診した症例があった。当院には小児科がないのであるが、小児外科や小児脳神経外科症例ならばときとして、外科や脳外科さらに整形外科が対応する場合がある。この症例も、斜頚があるので整形外科から、髄膜炎ではないかと紹介されてきた。

みると、確かに斜頚はあるがそれだけではなく手や足をねじるようなアテトーゼ様の運動もみられる。両親に聞くと、昨日までは普通だったという。

よくよく話を聞くと、2-3日前に近医で肺炎及び脱水の診断をうけて点滴治療をうけていたことがわかった。さらに、この症状が出現したのは、点滴治療をおこなってからおかしくなったのだという。そこで、近医の先生に連絡をいれて投与薬剤をきいたが、「ミノマイシンとホスミシンを点滴しただけ」ということだった。

肺炎や脱水はまちがいなそうであるが、髄膜炎でこうなるか、またはてんかんなのか?

本人はまったく頭痛、嘔気を訴えないので、髄膜炎はおかしい。会話もまったく普通なのである。

悩みに悩み、脳外科の扱いで入院させてもら致があかないので小児科の病院に連絡。小児科の先生に申し訳ないと思いつつ、それでも、肺炎があるからお願いした。

それから2時間後くらいに近医の先生より連絡あり、「実は、大切な情報がありました」とのこと。嘔気を訴えていたのでプリンペラン1A使い、それでもおさまらなかったのでもう1回使ったということである。可能性はあると思ったが、自分には経験がなかったので、情報としてうけとめるにとどめた。

それから、翌日になって、患者さんは入院となって、症状は消失したという情報をもらった。さらに、薬剤部経由で製薬会社から情報をもらい、同一症例の報告があることをしった。

フェノチアジン系薬剤やメトクロプラミドによるacute dystonic reactionということであった。投薬歴がわからないと、てんかんや髄膜炎、斜頚などの診断がついてしまうという。

この副作用は小児期に発症しやすく、1日量で0.5mg/kgを超える量で投与すると発症リスクが高まるという。

しかし、上記の基準を超えてかなりの量を投与してもまったく副作用症状のでない例もある。そのため、肝臓での解毒機構の違いにより症状の出やすい人と出にくい人がいるのではないかとされているようである。

発症頻度などは不明。

予後は、薬剤中止とともに48時間以内には軽快するようである。 

 一般的には、発熱や脱水を起こしている小児への投与には注意したほうが良いようである。

知っていらっしゃる先生も多いのかもしれないが、良く使う薬なので注意したいと思った。

 

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