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今日の外来診療患者数は、午前中は10人前後。午後は、4-5人ときわめて少ない。そんな中で、 午後一人の患者さんが、「薬を飲むのはいやだ」といってきた。60代の女性脳梗塞後遺症のかたである。糖尿病もある。
「脳動脈硬化や虚血病変を認めているので、今後の再発予防のためにも服用したほうがよいでしょう」と説明するが、「飲んでいても、何もかわらないし、自分は元気だからできればいらない」と言い張る。いろいろ理由をきいたり、こちらが内服の意味を説明する。
しかし患者さんとしてはすでに、半年近くまで内服してもらっていたが、もうがまんならなくなった様子である。説得しても聞く耳をもたない感じだったので、そこまで無理強いはできないと思い、「わかりました、それではもうやめましょう」とこちらが譲歩した。また、内科でも糖尿病の基礎疾患があるので、そちらにまかせてしまおうと、「あとは内科の先生に診てもらってください」と話した。すると、その一言に突き放すように感じたのか「やめて本当に大丈夫なのですか」と、あれだけ言ったのに患者さんが質問してきた。
「糖尿病もあるし、脳梗塞もあるから、再発しないとは言い切れないです」
「脳梗塞再発したから治療してほしいと発症したあとから言われてもやれることには限界があります」と話したら、
「やっぱりください」という。
結局、処方することになった。
そんな問答で約30分の診療。
日ごろ少ない外来患者数が幸いし、ちょっと問題ある方がきても、十分余裕をもって対応できるのでじっくりと話すことはできた。1日60人近くみる外来では、とてもここまでの対応はできない。
もっとも病院側からは、「もっと患者を増やせ、検査しなさい」と経営会議では言われてしまうが・・・。
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