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くも膜下出血

kocchan / 2006.06.20 09:24 / 推薦数 : 0

ある日の日曜日の午後、3時すぎのことである。 天気は曇りで、前日の雨のためやや湿度が高く、歩くとうっすらと汗が額ににじむ程度のときであった。この日は、非番でしかも拘束日でもなかった。そのような日なので

自宅の近くの小道を1歳半になる子供といっしょに散歩していた。すると、救急車がこちらに向かってくるではないか。

そして、その救急車は私と子供の目の前で停止した。子供も最初は、喜んでいたものの救急車が目の前で停止するとびっくりし、恐れを感じて私に抱きついてきた。

「何か、私に用事でもあるのか」と思ったが、車内から降りてきた救急隊は、私には眼もくれず、斜め向かいの一軒屋の中に走り去っていった。

するとその一軒屋に数人の人が、中に走ってはいっていった 。

これは、おそらくだれか卒倒したのかなにかに違いない。 

「自分も中に入って手伝いをしたほうが良いだろうか」

心に迷いが生じた。 

ところが、子供は早く帰ろうとばかりにぐずりはじめた。この子供を放置して中に入るわけにはいかないと言い訳を自分の中でして、その一軒家のまわりを私は行き来することにした。近所のおばさんが、路上にでてきて何やらうわさ話をしている。「○○さんの家のおじいさんにちがいない」。

「自分が医者だとばれたらどうしよう」と思い、顔を伏せながら行き来する。 

10分ばかり待ったが、出てこない、子供はますますぐずりはじめたのでその場を離れることにした。20分後くらいになると、救急車が病院に向かってゆく。自分の勤めている病院にゆくのだろうと思い、あとで病院に電話をかけると、CPAで搬送されたが蘇生できず、腰椎穿刺で調べるとSAHであったという。

心拍がもどらなかったので、心機能もあまりよくなかったのかもしれない。

もし、あのとき子供がいなかったら、救命活動の援助をしたほうがよかったのだろうなと思いつつ、日常生活で非番の日はいかに自分に心の準備がないかを改めて知らされ反省した。

 

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