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< 脳年齢 | メイン | 脳神経外科外来の役割 >

抗血小板剤

kocchan / 2006.05.28 11:54 / 推薦数 : 0

今日、当直帯に70代男性の頭部外傷患者が救急車で来院。

意識レベルも清明で麻痺もない。でも、頭に何かに打撲した軽い傷がある。本人は、「ぶつけていない」と言い張る。救急隊に聞くと、「目撃者はいないが頭に傷がありますので」という。救急隊の記録簿に、「頭部打撲軽症」と記録して返す。

念のためレントゲンをとると何とそこには、骨折線!

CTを追加すると、何と外傷性くも膜下出血!

 「何かくすりをのんでいるのではないですか」と聞いて、差し出された薬の中に「パナルジン」があるではないか。「パナルジンを飲ませるとは」(患者さんには言わなかったが)と病院名を聞く。かかりつけの病院に転院させようかとも思ったが、明日はわが身と思って、思いとどまり様子観察入院。

 内服にいたった経緯をきくと「脳の血管に細いところがあるので脳梗塞の予防のため薬を飲みましょう」といわれたという。これも自分もつかうよく聞くセリフである。

抗血小板剤といえば、アスピリンやチクロピジンが有名なところであるが、最近では、クロピドグレルという内服が発売されてきている。これらの薬剤によって、脳梗塞の発症が抑えられた人や軽くすんだ人は多くいらっしゃるに違いない。

しかし、これが、脳出血や頭部外傷となると、これほどのやっかいものはない。とくに、外傷にいたっては、止血効果が悪いため、徐々に悪くなってゆく症例に遭遇することがある。

脳外科医にとってこれほどストレスのものはない。手術のタイミングも問題になる。頭部CTの撮影も頻回になってしまう。しかも、このような症例が夜中にくると、眠れなくなってしまう。

ああ、これで今日は眠れない当直になるのか? 

これらのようなストレスもあるので、脳外科医のなり手がすくないわけである。

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