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2008.07.29 21:24 |  仕事 / 職場  |  趣味  |  なし  | 推薦数 : 3

プロレスの「強さ」

漫画の飢狼伝22巻は久しぶりに面白かった。
プロレスは強いんだって、真正面から書いてた。
もともと夢枕獏の格闘小説が好きで、
たいてい買って読んでるんだけど、
飢狼伝なんて何巻だったか、
主人公にぼこぼこにされた新人レスラーが
仰向けにぶったおされて「強くなりてえなあ・・」とか
言ってるシーンとかひどく感動した。

僕が小学生から中学生のころ、
プロレスが爛熟期を迎えてて、
もうすでにそのとき猪木は神で、神を中心に世界が回っていて
藤波対長州とか、初代タイガーマスク対小林やダイナマイトキッドとか、
すごい面白いカードがたくさん組まれてた。
もちろん切れたハンセンは最高だった。
テレビの前でいつも興奮してみてた。
そのあと少しずつ下火になていったけど、
UWFとかの流れも友達からビデオを借りて見てて、
新日と合流したころなんてかっこよかった。
UWFの連中は平気で顔面けりまくるけど、
それを真っ向から受け止めてやる藤波や越中をみて
超絶に感動した覚えがある。

強い攻撃を強い部位で受けることで「強さ」を見せる
プロレスは、かっこよかった。
ロードウオリアーズなんてドロップキックを
胸板に受けてよろりともしない。鬼のように強く見えた。
今じゃプロレスが強いなんてファンタジーって言われる。
そりゃそうで、強い攻撃を弱いところに叩き込んで
「勝敗」を見せる競技的なものに勝負で勝てるはずない。
今のプライドとかK-1とか、そういうのがどれだけガチなのか
よくわからないけど、あれが競技である以上、
プロレスは勝てない。言い尽くされてることだろうけど。

UWFの頃から思ってたんだけど、
競技的な面が入ってくると、たぶん、すごいんだろうけど、
それがどれくらい凄いことなのかよくわからなくなる。
藤波の凄さは、あの長州の痛めつけっぷりをしのいだり、
前田にボコボコにされても血だらけで立ち上がるからわかる。
血だらけでふらふら立ってるシーンが「凄さ」を伝える。
でも、アキレス腱固めとか、アンクルホールドとか、
関節技の痛みってよくわからない。

プライドやK-1も、
みんな何を面白く感じているのかよくわからない。
素人には勝敗は見えても、その競技の真髄は見えないはずなのに。
僕はジャンボ鶴田のバックドロップには感動できるけど、
K-1とかの、おそらくは繰り広げられてるだろう駆け引きは
よくわからないから、結果だけでカタルシスがない。

そう思って、ふと自分を振り返ってみると、
だからテレビドラマって、そういうつくりになってるんだと思った。
強い攻撃を強い部位で受けて「強さ」を見せる。
いきなり精神科医がトラウマの原因を解明するため探偵の真似事をしたり、
自殺未遂の患者を体を張って助けたり(未遂寸前まで家の外で待機してたのかな)。
ありえねーとか思うけど、そうじゃないと強さが見えないものね。
精神科医の仕事って地味だし。
診察室の中の間近で見ている家族にさえ、
「支持的精神療法固め」の強度は伝わりにくいし。
やっぱり自宅まで駆けつけて、体を張って見せないと
すごいって思ってもらえないかな。

くだらなくてすいません。

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2008.07.05 20:17 |  診療  |  仕事 / 職場  |  趣味  |  なし  | 推薦数 : 2

僕は貴乃花が好きだ

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2008.05.08 23:53 |  診療  |  趣味  |  映画 / 音楽 / 読書  |  なし  | 推薦数 : 2

最近漫画が面白くないこと

僕は漫画が結構好きでよく読む。

子どもの頃は漫画家になりたくて、ジャンプ、サンデー、

マガジン、チャンピオン、キングと必ず制覇していたけど

最近少年誌を読んでもあんまり面白くない。

僕のほうの感性が変わったためかと思っていたけど、

本当にそうなのか?

 

大人向けの漫画誌のいくつかは、まだ読める。

違いはたぶん、自分の中の精神科医?が駄目だしをすること。

主人公が行動するときの「理由」がいいかげんで

それで命を張ったりするから、

読みながら冷めてしまう。

 

最近の漫画は、何か出来事が起きたら即行動。

なんかちょっと強引な展開→即戦い。

行動を起こす主人公なりの理由が見えてこないことが多い。

ヒット作は、それなりに盛り上げ方が上手いけど、

それでもやっぱり物足りない。

      

昔の漫画だって戦い・戦いの連続だけど、

リングにかけろの中盤とか、北斗の拳の前半とか、

そこには友情とか努力とか勝利とか、そういう感情の勢いがあって、

それが行動の「理由」として成り立っていた。

ハリケーンボルトとかジェットアッパーとか意味不明なのに異様に燃えた。

その辺は時代の問題なのかも。

今の教育は、友情努力勝利の前に、「個性重視」だし。

みんなが求めるものが変わってきてるから、漫画も変わったのか。

 

とにかく、精神医療をやっていると、「理由」にすごく敏感になる。

目に見えない心の問題を扱う以上、

その問題行動を患者さんがやってしまう「必然性」を

見つけられないと、その問題に介入できない。

「理由」はすごく個性的で、人によって突拍子もないことだけど、

その人のそれまでの人生を、価値観を、物語として丹念に構築すれば、

読者としてちゃんとのめりこめるし、のめりこめば、

理由は自然と納得がいって、治療はスムーズに展開する。

           

だから、今教えている研修医にはICDの洗礼を浴びてもらったら、

精神分析を並行して学んでもらうつもり。

分析は大事だなー。僕は本格的に学んだわけじゃないけど、

影響を受けた人は分析畑の人だったし。

あんまり本式の分析の人は好きじゃないんだけど、

分析があったから僕みたいな人間でも患者さんの話に気持ちが入る。

 

で、僕は漫画が好きなので、のめりこんで読みたいし

患者さんの話もちゃんと物語としてのめりこんで読みたい。

いや、患者さんの話はちゃんと聞けば、必ずドラマになるんですよ。

絶対。ただ、ちゃんと聞くって言うのは、

相手の話したくなくて話さないことも

察して聞くって事なんですが。

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