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2008.10.08 23:13 |  診療  |  なし  | 推薦数 : 1

少し傷つけながら生きるべき

僕は打撃系格闘家あがりなので、

人間関係をスパーリングに例えて考えるくせがある。

関係を持つというのはスパー(拳を交える)することだ。

拳を交える。拳と拳が行きかう中を生きる。

これは意外と・・ではなく、すごく本質を突いていると思う。

 

チャンピオンに連載されてるバキという漫画で

バキのライバル?の天才モハメドアライJr

「戦いとは打たせずに打つこと」「殺されずに殺すこと」

とかのたまっていたけど、あれは間違い。

だから漫画の中でもアライは瞬殺された。

 

打たせずにうつとか、倒される前に倒すとか、

当たらない位置で戦うとか、そういったことは

「戦いなれていない」人の思考だ。

現実の戦いってお互いの間合いに入って手足を振り回すことだから、

「打たれる」ことを前提にしないと始まらない。

テレビで見る試合は華麗だけれど、

きれいな戦いなんてよほど実力差がないとむり。

実力が伯仲するほどぐちゃぐちゃの戦いになる。

 

人間関係も「傷つけ」「傷つけられる」ことが前提

自分の思いは通らない。甘い夢は破壊される。

患者さんたちは戦いなれていない、やさしい人たちが多いから、

(やさしい世界から厳しい世界に投げ込まれた人が多いから)

ひとりで描いていたきれいでハッピーな像を、

ぐちゃぐちゃの戦いに慣れた人たちに蹂躙される。

そして、蹂躙された残骸をひろいあつめて、また歩きだすんだけど、

傷つけないように気をつけて歩くと、またひどい目にあわされる。

 

たぶん、「傷つけないように生きる」とか

「傷つかないように生きる」とか、

打たせずに打つ、みたいな戦いのイメージは間違ってるんだと思う。

たぶん、正解は少し人を傷つけて、少し自分が傷つく。

そういうやり方に慣れることだと思う。

(続く)

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