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漫画の飢狼伝22巻は久しぶりに面白かった。
プロレスは強いんだって、真正面から書いてた。
もともと夢枕獏の格闘小説が好きで、
たいてい買って読んでるんだけど、
飢狼伝なんて何巻だったか、
主人公にぼこぼこにされた新人レスラーが
仰向けにぶったおされて「強くなりてえなあ・・」とか
言ってるシーンとかひどく感動した。
僕が小学生から中学生のころ、
プロレスが爛熟期を迎えてて、
もうすでにそのとき猪木は神で、神を中心に世界が回っていて
藤波対長州とか、初代タイガーマスク対小林やダイナマイトキッドとか、
すごい面白いカードがたくさん組まれてた。
もちろん切れたハンセンは最高だった。
テレビの前でいつも興奮してみてた。
そのあと少しずつ下火になていったけど、
UWFとかの流れも友達からビデオを借りて見てて、
新日と合流したころなんてかっこよかった。
UWFの連中は平気で顔面けりまくるけど、
それを真っ向から受け止めてやる藤波や越中をみて
超絶に感動した覚えがある。
強い攻撃を強い部位で受けることで「強さ」を見せる
プロレスは、かっこよかった。
ロードウオリアーズなんてドロップキックを
胸板に受けてよろりともしない。鬼のように強く見えた。
今じゃプロレスが強いなんてファンタジーって言われる。
そりゃそうで、強い攻撃を弱いところに叩き込んで
「勝敗」を見せる競技的なものに勝負で勝てるはずない。
今のプライドとかK-1とか、そういうのがどれだけガチなのか
よくわからないけど、あれが競技である以上、
プロレスは勝てない。言い尽くされてることだろうけど。
UWFの頃から思ってたんだけど、
競技的な面が入ってくると、たぶん、すごいんだろうけど、
それがどれくらい凄いことなのかよくわからなくなる。
藤波の凄さは、あの長州の痛めつけっぷりをしのいだり、
前田にボコボコにされても血だらけで立ち上がるからわかる。
血だらけでふらふら立ってるシーンが「凄さ」を伝える。
でも、アキレス腱固めとか、アンクルホールドとか、
関節技の痛みってよくわからない。
プライドやK-1も、
みんな何を面白く感じているのかよくわからない。
素人には勝敗は見えても、その競技の真髄は見えないはずなのに。
僕はジャンボ鶴田のバックドロップには感動できるけど、
K-1とかの、おそらくは繰り広げられてるだろう駆け引きは
よくわからないから、結果だけでカタルシスがない。
そう思って、ふと自分を振り返ってみると、
だからテレビドラマって、そういうつくりになってるんだと思った。
強い攻撃を強い部位で受けて「強さ」を見せる。
いきなり精神科医がトラウマの原因を解明するため探偵の真似事をしたり、
自殺未遂の患者を体を張って助けたり(未遂寸前まで家の外で待機してたのかな)。
ありえねーとか思うけど、そうじゃないと強さが見えないものね。
精神科医の仕事って地味だし。
診察室の中の間近で見ている家族にさえ、
「支持的精神療法固め」の強度は伝わりにくいし。
やっぱり自宅まで駆けつけて、体を張って見せないと
すごいって思ってもらえないかな。
くだらなくてすいません。
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