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2008.06.02 01:34 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  なし  | 推薦数 : 5

モンスター患者がつくるもの

モンスター患者(家族)はいる。

病院で医療サービスを受けていながら、

自分のルールで医療現場を消費する人たち

「俺の子どもを治さないとゆるさんぞ!」だって。

自宅でそういう優しい心を子どもに向ける分にはかまわないよ。

そういうのって素敵だし。

でも、「治さないとゆるさんぞ!」って、

公共の場ではじめて会った人間に向かって言う言葉じゃない。

やくざじゃないんだから(やくざなのか?)。

 

たぶん、医者だけじゃなくて、警察とか教師も同じこと言われている。

そういう職種は、その積み上げてきた歴史が大きいだけに、

世の中の人は、目の前の人を見ないで勝手な思い込みで、

自分のニーズだけを通そうとする。

いや。そういう人たちが悪いと書きたいわけじゃなくて、

そういう人たちが、医者や教師を「消費する」ことで

医者の「製造法」が変わってきてる。

消費にあわせた製造法

 

一昔前には、医者や警察や教師に対するリスペクトがあって、

世の中にものを「育てる」という概念があった。

世の中の「保護」された職業は、たしかに不届きな人間はいて、

ずるいやつほど儲かる酷い状況があったんだけど、

一本筋が通った職業魂みたいなものは育まれていた。

僕も10数年前に研修していた頃は、124時間じゃ足りなくて、

「今、楽しい」ことを求めることに抵抗があった。

「今」よりも「より良い明日」だし10年後の自分のために

今苦労して当たり前・・・とか、そんな感じで修行してた。

 

で、そんな苦労を当たり前として成立させるるのは、

現場で頑張っている先輩が示す「頑張ることは正しい」という価値観。

「明日のために今を犠牲にする」ことを担保する、

活躍する先輩の姿。あこがれることの出来るモデルの姿。

でも、モンスター患者の存在は、活躍する先輩達を

狙い撃ちして駆逐してくれる。

そして、駆逐されて自分の医療に自信をなくした先輩方は、

明日のために頑張る意味のなさを教えてくれる。

 

だから今の医師の製造法は、消費に合わせて

「今を犠牲にしないやり方」。

頑張っても、訴訟してくるような人が相手と思えば、

こころをこめて技術を磨くとか、むなしい。

でも、だからこそ技術が技術として、

優しいこころとかそういうあいまいな形ではなく、

市場のニーズに合わせて高まる時期なのかもしれない。

ならばこそ、偉い人には全て市場化してほしい。

中途半端に国に抱えられながら消費されると、

頑張る先輩は姿を消し、今の医療という姿から

どんどんずれた医師たちが製造されると思う。

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市場のニーズに合わせて高まる時期なのかもしれない。ならばこそ、偉い人には全て市場化してほしい。中途半端に国に抱えられながら消費されると、頑張る先輩は姿を消し、今の医療という姿からどんどんずれた医師たちが製造されると思う。 先生がそう仰るのは無理のないことだと思います。物価地価や公務員の優遇(個人的にはミスしてもまず免責)を考えると、この国の医師特に勤務医ほど馬鹿らしいものはありません。半分以上ボランティアでやっているのに脅されたり逮捕されたりするわけですから。しかしそれを医師会学会のお偉方が「患者様に反発されるから」と弱腰になりきちんとした形で表明しないのが諸悪の根源のひとつでしょう。勿論小生も含め現場の医師は毎日の激務をこなすだけで精一杯で限界をこえたら立ち去るか自殺するしか過労死するしかないという現状を放置しながらも諦めて働きつづけているのもよくないわけですが。全国一斉ストライキなどやろうものなら、残って働く医師に迷惑をかけますし。かといってアメリカ型市場主義医療にすると別の意味で医療崩壊しますし。このままでは日本の安くて高度な医療が受けられる環境はもうすぐ消滅する、そんなことを死守してくれる医師はこの国からいなくなる、という危機感を市民団体が持たれて柏原の小児科医を守る会のような運動が全国的に起こればいいのですが...
written by Paul Carpenter / 2008.06.02 17:50
>Paul Carpenterさま
コメントありがとうございます。
世の中の流れとして「つくる(製造)」プロセスと「使う(消費)」プロセスがあると思うんです。消費中心になった今の世の中では、医療でPaul Carpenter さんが書かれたような状況が続いていて、つくるという作業が著しく劣化していると思うんです。そういう意味で、柏原の運動は素敵ですよね。
written by なし / 2008.06.04 15:00

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