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マスコミの友人ところで書いたけど、
善悪で切る考え方ってすごくわかりやすくて、
誰もがその考え方をベースに持っているからこそ、
いろんな人に「受ける」し、「伝わる」んだと思う。
でもその乱用がどんな悪循環を生むか、
一番わかっているのはマスコミのはずなのに、
マスコミの友人の頭の中は10年前のまま。
聞く耳を持ってないから、もうだめだ。
昨日エントリを書いた勢いでマスコミの友人と喧嘩?になってしまった。
彼にしてみれば、医療者が漫然と同じことを繰り返して
社会を啓蒙しないことに問題がある!とのこと。
予防事業にせよ、医療行為にせよ、そのメリットがどこにあるのか
ちゃんと国民に伝えられていない!だから国民はそれがわからないんだ!
大阪の橋本知事の障害者予防事業撤退みたいな事件は
大阪の小児科医が啓蒙活動を積み重ねてこなかったからだ!だって。
もう阿呆かと。そんなこと本気で言ってるんだぜ。しかも昨日。
これが3年も4年も前ならまだ許せるけど、昨日の話。
橋本知事の判断は大阪の小児科医の責任だって。笑える。いや、笑えないか。泣けてくる。
本人大真面目なんだもん。反論したら、お前も少しはものを
考えるようになったんだなって・・・聞く耳もたない。
もう友人との縁も終わりだな。
彼は自分が正しいことを言ってると思っている。
でも彼の根本的な間違いは、「医者」ってカテゴリー、
昔ながらのそういう「存在」がまだ「ある」と思ってる。
悪として叩ける力のある実体がそこにあると思ってる。だから「医者が悪い」と叩けば世の中良くなると思ってる。
昔はそういうこともあったよ。医者という実体というか、共通概念があって。
叩いても壊れない「何か」があった。でももうぶっこわれてんだよ。
世の中変わったことに、いい加減気がつけよ。
僕らは本質的に職人だ。国に保護された職人だ。
いや、国に保護された職人だった。
今、医者という職人達は、国に保護される時期が終わり、市場に売りに出されようとしてる。
国に守られていたから、社会人として甘ったれてる部分もあって、
自分の信じる医療へのこだわりから、客のニーズに
応えられないこともしばしばあった。
でも同時に、国に保護されていた分、医師としての倫理観や、
社会への奉仕という概念は、すごく強くて、僕が研修してた頃は、
県北や県南に検診に行って、交通費くらいしか出なくても
「交通費が出るなんてありがたいと思え!」とか指導されてた。
そして、そういうものだと思っていた。
今はすっかり金でしか計られなくなって、純粋な客商売に堕している。
でもまだ職人気質が抜けない人が多くて、客や国が求めるものと自分が追求したい路線と、折り合いをつけようとしてる人が多い状況。
でも本当は、市場で自分の値段を必死に模索しないといけない時期。
そんな微妙な状況。
あいつも大手のマスコミなんだから、そういう世の中の動きを読めよ。
もう「医者」ってカテゴリーは昔と違う意味になってるんだよ。
もう叩ける「お医者さま」はどこにもいなくて、いるのは割り切ってしまった人と、折り合いをつけようとしている人。
だったらせめて、割り切れない人にエールをおくってくれればいいのに。
両手で抱えられる患者は限られていて、
みんなその手からこぼさないようにみんな大切にやってる。
俺に出来ることは、金でしか計られなくても、そこに少しでも
心を乗っけて、乗っけ続けられるように気持ちを折らないように
保ち続けて、治療を頑張ることだけ。
人の上にたって、ばりばりテレビに出てる暇なんかあるか。
社会活動に熱心な医者をマスコミは名医と誉めそやすけど、
あいつらは、現場レベルでは唾棄すべき偽善者ばかり。
結局形を変えた医者たたきに協力して、
マスコミの「善悪で切る」手伝いばかりしてる。
割り切れない人の心を後ろから刺してる。
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