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実家で親父と飲んでいて、びっくり。
「うつの人間って望みが高すぎるんだな」とかいう。
僕が10年かけてたどり着いたところを
さらっと素人の親父が話す。
なんだかすごく微妙な気分。
ニュースで自殺の問題をやっていて、
親父の昔の部下が、転勤して行った先で自殺したらしい。
親父のもとにいた時からコミュニケーションが
上手くとれなくて職場でいろいろ苦労したらしい。
「薬を飲み続けてれば本当に自殺しなかったのか?」
とか聞かれた。わからないとしかいえなかった。
親父はふつうの公務員で、
仕事のあまり出来るほうじゃなかったその人に、
いろいろ世話をやいてやったらしい。
「愛想は悪くなかったが、気分の上がり下がりがあった」という。
仕事は一緒に出来てるから、無理に精神科に
引っ張っていくことはなかったけど、
心配はしていたらしい。
親父が言うには、上司として見ていて、
決して仕事が出来るほうじゃないんだけれど、
本人は「出来る」と見られたがっていたらしい。
すごく最初は愛想が良くて、何でもやろうとするけど、
負荷がかかるとすぐ萎んでしまう。
それに助け舟を出して、親父の部署にいた頃は
グダグダだったけど最後まで仕事は全うできたらしい。
移動した先での評価は「明るくて、頑張ってやれている」
との評価だったらしく、心配要らないといわれて
親父はほっとしていたらしいけど、
「グダグダと」だったその彼を「やれている」と見る上司って
要はちゃんと面倒見てないってことだから、
その彼はきつかったんだろうな、
アクセルを吹かし続けて、限界を超えちゃったんだなと思った。
そんな話を実家で飲みながらしていると、親父が
「能力以上に評価を求めてしまうことが、彼自身を追い詰めてしまったんだな」
とか言い出した。親父なりに、その彼が卑屈にならないように
評価しながら出来る仕事を当ててたらしいけど、
本人が「もっと出来る」といいだして、それを与えると自滅する・・・
だからコミュニケーションがとりにくかったらしい。
彼自身の「こんなもんじゃない。俺はもっと認められるべき」
そんな思いが、彼を追い詰めてたんだろうな・・
家族もわかってなかったし・・・・とか話す。
で、「俺は病気のことはわからんけれども、
こういうのが薬を飲めば治るというのはどうも信じられん。
ほんとに薬で治るのか?」とか言われて参ってしまった。
だから精神科は治癒っていえなくて、軽快というんだけど。
しかし、素人の意見は専門家よりずっと本質を突いていると思う。
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コメント
コメント一覧
原因について、はっきりしたことはわかりませんが、
彼は、敬愛していた父を亡くしたことに、医者として責任を感じ、それが契機になったという話を聞きました。
今でこそ、私は精神科領域もある程度はわかる内科医、と自負?していますが、このときは、彼が内服治療を受けていたことさえ死亡後に聞かされましたし、元気がないとは思っていても、元来すごく明るく人なつっこい性格の彼がうつ状態にあるとは考えもしませんでした。
近くにいたのに見抜けなかった....これは、私自身が相当こたえました。
あれ以来、できるだけ患者さんの訴えを真摯に聞こうと努力はしていますがやはり非常に難しいと感じています。
お気持ち、すごくわかります。
「治療者として病をどう捉えるか」の視点ばかりのブログですので、どうしても俯瞰した物言いになってます。自分が苦しいときにこんなの見ても困っちゃいますよね。
次は自分のうつ病?体験を書いてみます。
よろしかったら医療現場の方から
一般には鬱病と混同されがちな境界例の方のお話などもしていただけると大変参考になります。
治りにくいといわれていますが
もし機会がありましたらぜひご高察宜しくお願いいたします。
書きたいことから書いているので、少し先になるかもしれませんが、がんばってみます。
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