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< 精神医療は「生活の形」から入るべき | メイン | みんな自分たちの価値観に敏感になるといい... >

人間はみんな立っている。

立つってことは、立つために必要な体の構造というものがあって、

それはベースとして人類共通の構造があるんだけど、

実はみんな一人一人は微妙に「立ち方」は違っている。

その人独特の生活のあり方-野球選手だったり、

サラリーマンだったり、農家の人だったり、

その人の毎日の運動の仕方や休み方で、

その人の立つという運動のあり方は違ってくる。

 

人間の心も同じで、同じ日本に住んでいれば

基本的な「(社会に対する)価値観」は同じで、

日本の憲法や法律の範囲内で社会の中でどう立つべきか、

基本的な構造、最低限のルールはみんな共通。

でも、一人一人をみると微妙に「社会観」というか、

社会に対する価値観が違っていて、

自分の肯定の仕方が違っている。

単純に考えてお金持ちのぼんぼんと貧乏人の倅では

同じルールで生きていても、社会の見方が全然違う。

社会から与えられるのが当たり前と思う人と、

社会の一員となるには頑張らないと!と思っている人。

 

(ここで書いている価値観というのは、野球よりサッカーが好きとか、

そういったレベルじゃなくて、社会の見方という意味)

 

人それぞれ価値観が違うのは、みんなわかっているけど、

集団には集団の価値観というものが存在することには意外と鈍感。

今日の話は、家族という集団にも、独特の価値観というものがあって、

患者さんが社会復帰する上で、そこを意識すると

だいぶ上手くいくんじゃないかという話。

 

たとえば、プロ野球チーム。

監督が変わるとガラッとチームが変わることがある。

スポーツニュースで解説を聞いていると、

昔は「気迫が変わった」とか監督の闘志が乗り移ったとか、

よく精神論で語られてきたけど、今では「チームのコンセプト」

という文脈で語られることが多い。

チームのコンセプトが変わるってどういうことかというと、

「何が正しくて何が間違っているか」という価値の変更が行われるということ。

一人の監督の強烈な認識が、集団の価値を強制的に変更し、

それがチームの戦い方を変える。

だから、サッカーでオシム監督が日本代表監督に就任したあと、

すごく日本サッカーが面白くなった。素人ながら

試合の仕方が少しずつ変わるのがわかって面白かった。

今はそのコンセプトがみえないからダメダメになっている。

 家庭だって同じこと。(続く)

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