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2008.04.03 19:24 |  診療  |  仕事 / 職場  |  なし  | 推薦数 : 0

常識の視点

研修医に何教えよう・・。

研修医に教える基本は「社会に返す」という視点を

いつも持ち続けることって書いたけど、

これは言い方を変えると、いつも常識的な視点を持ち続けること。

 

病気って、だんだん症状が完成していって、

完成していく症状が花開いたりしぼんだりしていく。

そういう「病気の流れ」を感覚的につかむためには、

いつだって、病気の世界と対を成す常識の視点が欠かせない。

いつも常識と対比して病気を考えるから、

今ここで、あんまり外さないように横断的診断が出来るんだと思う。

 

どんな研修させるにせよ、精神科の場合

ICDDSMをきっちり使いこなせるように指導することが中心。

ICDDSMはすごく良くできたマニュアルだから、

それが使えるだけで、研修医は1~2年もすれば

打率7割のバッターに育つ。

 

自分の身の回りを振り返ってみて、

どんなに臨床能力の高いドクターも8割バッターくらい。

どんなに能力が低くてもマニュアルがあれば7割。

でも7割からの1分アップはすごく大変。

 

何が違うのか、先輩や後輩を見ていると、

7割ドクターは患者を病気というパッケージでしか見れない。

常識との対立でいつも考えていかないから、

たての流れ、いわば病気の変化の流れが追えなくなっちゃう。

 

だから、病気の流れというか・・・

患者を取り巻く変化がどういうふうに変化すると

悪くなったりよくなったりするのか、

自分の「常識」はどれくらい病気を捉えるのか。

 

たぶん、僕なんかは、病気の発展の裏には、

その人なりの「個性」や「背景」があるんだと思うんだけど、

それは僕なりの患者の理解の深め方なのでその見方を強制しない。

その研修医の個性で踏み込んでいけばいいと思う。

ただ、いつも(自分の思う)世の中の常識との対比で、

自分なりにその症状・病気を規定していかないと、

いざという時に変化球がちゃんと打てないバッターになってしまうと思う。

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