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研修医に何教えよう・・。
研修医に教える基本は「社会に返す」という視点を
いつも持ち続けることって書いたけど、
これは言い方を変えると、いつも常識的な視点を持ち続けること。
病気って、だんだん症状が完成していって、
完成していく症状が花開いたりしぼんだりしていく。
そういう「病気の流れ」を感覚的につかむためには、
いつだって、病気の世界と対を成す常識の視点が欠かせない。
いつも常識と対比して病気を考えるから、
今ここで、あんまり外さないように横断的診断が出来るんだと思う。
どんな研修させるにせよ、精神科の場合
ICDやDSMをきっちり使いこなせるように指導することが中心。
ICDやDSMはすごく良くできたマニュアルだから、
それが使えるだけで、研修医は1~2年もすれば
打率7割のバッターに育つ。
自分の身の回りを振り返ってみて、
どんなに臨床能力の高いドクターも8割バッターくらい。
どんなに能力が低くてもマニュアルがあれば7割。
でも7割からの1分アップはすごく大変。
何が違うのか、先輩や後輩を見ていると、
7割ドクターは患者を病気というパッケージでしか見れない。
常識との対立でいつも考えていかないから、
たての流れ、いわば病気の変化の流れが追えなくなっちゃう。
だから、病気の流れというか・・・
患者を取り巻く変化がどういうふうに変化すると
悪くなったりよくなったりするのか、
自分の「常識」はどれくらい病気を捉えるのか。
たぶん、僕なんかは、病気の発展の裏には、
その人なりの「個性」や「背景」があるんだと思うんだけど、
それは僕なりの患者の理解の深め方なのでその見方を強制しない。
その研修医の個性で踏み込んでいけばいいと思う。
ただ、いつも(自分の思う)世の中の常識との対比で、
自分なりにその症状・病気を規定していかないと、
いざという時に変化球がちゃんと打てないバッターになってしまうと思う。
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