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< 医療の生産性を上げる | メイン | 演劇精神医療 >
2008.02.14 15:49 |  診療  |  なし  | 推薦数 : 5

病気腎移植は正しいと思う

宇和島の徳州会のはげた先生のお話。

病気腎の移植をしたから、罰をうけるとか。

アホらしくてやってられないだろうなと思う。

       

精神科臨床している立場からは、あれは「あり」。

倫理云々じゃなくて、「病気腎」の立場に立って

考えればわかるはず。

元の体では実力以上に酷使されるから

「病気腎」となるしかないけれども、

無理して働かなくていい状況なら、

「弱った腎臓」としてそこそこ働けてもおかしくない。

           

だいたい、腎臓が単体で悪くなることがあるのだろうか?

病気腎を腎臓だけで病気になるかのように騒ぐのがおかしいと思う。

病気の腎臓・・・それを摘出しなきゃいけないほど

実体が歪むということは、そこに「酷使」という状況があったはず。

          

人体は繋がりあって、全体として脳が統括しているのだから

腎臓は、肝臓や腸や血管や血液やいろんなものと絡み合っている。

元の体には腎臓の機能がゆがむほど

酷使してしまう構造(繋がり)があったと考えるべき。

機能がゆがむから実体も歪んでいくのだから。

もちろんデータには出ないけれども。

             

宇和島の先生は、そんな状況の病気腎を摘出して、

腎不全の人の体に入れてあげた。

腎臓が「働かないことが当たり前」の体に入れてやれば、

周囲から無理を強いられることがない分、

弱った腎臓としてふつうに機能する可能性は十分にあると思う。

これを否定することは、精神科の入院治療を否定するのと同じだから。

               

精神科の患者さん。

会社や学校に行けなくなって、うつっぽくなって、

それでもしばらく家にいたら、「うわー」とか言って暴れだす人はたくさんいる。

そういう人を入院させる(摘出する)経験って精神科医なら

誰でもあると思うけど、これを患者単体の問題としてしまうと、

あまりにかわいそう。

              

患者さんなりの頑張りは絶対にあったはずだけど、

周囲の要求とかみ合わないうちにどんどん追い詰められて、

そこにいるだけでは「病気人」となるしかなかった。

父親や母親や兄や教師や上司や登場しない友人や

いろんなものとの目に見えない繋がりの中で、

自分の頭が本来の実力以上に酷使されるという構造があったはず。

でないと勝手に「うわー」とはならない。

              

入院でこういう人がよくなるとしたら、

それは薬で沈静するという以上に、

無理して動かないで当たり前という状況にいれたから。

無理に働かせない環境で動かし、新しいつながりをつくれたなら

きっとそれは「病気人」ではなく「弱った人」として機能できるはず。

               

たしかテレビで、病気腎を病気の人に入れてよくなるはずない

という論調があったと思うけど、そんなこといったら

精神科なんて、患者さんを患者さんの集団の中に

ぶち込んで様子を見るのだから、そっちのほうがひどい話。

そうじゃなくて、酷使して使い物にならなくなった腎臓を

「弱った状態でいいから働けるようにする」

「本人のもてる力を発揮させる」

そういう意味の治療なんだと思う。

                  

だから、あの宇和島の少し頭のはげた先生は

論理的に正しいことをしているし、海外で評価されるのも当たり前だと思う。

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万波誠医師の論文 米国の学会で入選 病気の腎臓を移植していたことで論議を呼んでいる宇和島市の万波誠医師の論文が、アメリカの学会でトップ10の評価を受け、入選しました。 &lt;WBR&gt;宇和島徳洲... [続きを読む]
posted from 5人の脳外科医 2008.02.14 22:31

コメント

コメント一覧

海外では評価されても日本では嫌がらせでしょうか?
written by Tai-chan / 2008.02.14 17:59
コメントありがとうございます。
今回の万波先生の騒動を見て、論理的であることがあまり評価されない日本では、それが先鋭的で正しいほど、既存の勢力から評価されずに足を引っ張られるんだなと思いました。
written by なし / 2008.02.14 23:50

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