公的医療への民間参入。
大学や公的病院を独立採算で。
医療費というか、社会保障費の削減は
なんだかんだいいながらどんどん進んでいる。
国が認めた方針に僕らは従うしかないけれども、
どれだけ恐ろしい未来が待っているかわかっているのだろうか。
金という基準で医療を測る。PFIや混合診療は
美しい看板だが、つまりはそういうこと。
そこに手をつけるということは国の形を変えることだと
わかっているのだろうか。
「形」を変えると、その形にそって中身は深まっていく。
先に日本は経済二流国になるから、官僚はそれを元に
先の絵を描いていると描いたけど、経済は二流でも、
消費重視の国に移行すればあと20年は今の水準でもつはず。
たのむから官僚は何もしないでほしい。
何もしないほうが国は長生きするし、その間に新しい力が台頭する。
下手に頭のいいやつは、ものごとをこじらせる。
腕のいい内科医は、末期ガン治療で患者の死期を早める。
本当は、静かにだらだら死なせて、生きてる時間の金で子どもを育て、
次の子たちが社会で活躍する絵があったっていいはず。
僕らはみんな目に見える範囲で仕事をする。
医者は患者(とその家族)を見ているつもりで・・・目の前のガンを。
官僚は中流階級の人たちを・・・みているつもりで、
自分の利害関係がからんだ上流の人たちを見ながら仕事をする。
そこで目に入らないものは、存在しないのと同じ。
下流の人は改革するほど追い詰められるからえらいことになる。
公立中学校における塾参入(夜スペ)のことを書いたけど、
あれが広まったら、犯罪率が今後急上昇するだろう。
精神科の医療現場でまじめに臨床していれば、
学校にいって不登校になった子と、
学校に行かなかった子の違いがわかるはず。
同じようでいて、「学校に長く通った子」は
感情が教育されているから、病院という枠の中で治療が出来る。
「学校にほとんど通わなかった子」は感情が教育されていないから
要求に際限がなく、枠の中での治療が極めて困難になる。
端的には、「今お菓子が食べたい」と思っても、
親や看護師に「忙しいからあとでね」といわれたら、
どっちの子もふてくされるけど、後者はいつまでもいつまでも、
自分の要求が満たされるまで引かない。
怒られると狂ったように暴れだす。
自分を自分で教育というかコントロールできないのだ。動物である。
夜スペはそういう子を大量生産する。
それまでかろうじて公的学校につながっていた子達が
公的学校がその使命を放棄することでつながりきれなくなって、
こぼれてしまう。こぼれる子の割合が増えるほどに
治安が悪くなるのは当然だろう。
社会の常識を肌で知らない子どもが大量生産されるのだから。
民間の公的機関への参入も同じ。
こぼれた人たちの行く末を考えれば、
自殺者が増え、犯罪率が上昇するのは間違いない。
正確には、医療や学校などの整備がきちんとされていなかった
戦争の前後のレベルに戻る(今よりずっと自殺も殺人も多い)。
医療が保持していた「社会の安心感」が崩れるのだから、
社会の間での信頼関係が崩れ、親切や思いやりといった言葉は
ぜいたくなものになるのだろう。金持ちの道楽。貴族のたしなみ。
自分が生き残るので精一杯なので、人は蹴落とすしかない世界がくる。
夜道が安全な社会なんて二度と帰ってこない。
みんなが健康に気をつける社会が出来る?
病気にならないように助け合う?
それはないない。だって社会に余裕がなくなっていくだけだもの。
医療が守っていた目に見えないものが壊れて、
金という目に見えるパラメーターしかなくなっていくんだろう。
こういう予想は本当に外れてほしい。
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