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2008.01.20 16:30 |  診療  |  なし  | 推薦数 : 2

医師と警官

昨日友人と飲みながら
警官って医師と似ているところがあるよねと話した。
「警察官」とか「医師」とかの職業名は
その属性が強烈過ぎるためか
相手が人間であることを忘れてしまいがち。

凶悪犯が暴れているとかなると、
「警察官」にきて解決してほしい。
僕は包丁を振り回す相手に向かっていきたくないけど、
警官は逮捕しないといけないはず。
「警官ならいってくれ」と。

やってくれて当たり前。
市民と同じように怖がる警官はパッシングをうける。
なんか、似ている。

でも、僕らは本当は
警察官も同じ人間なんだと知っている。
同じ人間なんだというスタンスに立てれば、
専門技術を駆使して凶悪犯に向った警察官には
感謝しかないはず。「がんばってくれてありがとう」と。

なんでそうならないんだろう。
マスコミがダニなのは今さらしょうがないとして、
たぶん、「個性化」がすすんでいることと無関係ではない気がする。

僕らの親父たちの世代。夢が一般性を持っていたころ、
「豊かになる」ために規範の中で生きることができた。
みんなのために頑張ることが自分のためでもあった。
今では引退した僕らの親の世代は、
「社会のために」という頭があったと思う。

今は違う。
みんなのために頑張っても自分のためになるかはわからない。
そういう意味で規範が崩れてきている時代。
豊かになって、夢といういより自分勝手な欲を描いて生きる。
「みんなのために」という頭がないから
相手の立場に立つという力が極端に低い。

だから今、みんな自分勝手に警官や医者を信じるんだと思う。
そうじゃない信用はしないけど、都合のいいときだけ信じる。
それは相手と同じ位置にたつことなく、
相手を人間としてみないで自分の欲をぶちまけているだけ。

多くの警官はそれを知っているから
無理してがんばるのをやめて、今ではすっかり役所の公務員。
だから、9時5時勤務で、仕事の遣り残しはたくさん。
そうじゃない「本物」もいるんだろうけど、
身内の事件やマスコミに取り上げられるときだけ大々的に捜査して
自分の出世に響かないようにする。
ふつうの人が警官にお願いしたって、立件してもらえないなんて
ホントによく聞く話。

だから、今の医療崩壊も、このままだったら、
警察と同じ・・・公務員+αくらいしかやらなくなって、
それが当たり前の世の中がくるのかもしれない。
最低限のサービスというやつの基準がぐっと下がる。

まあ、そうはいっても一医者としては、
同じ人間として会話してくれる患者さんの治療を熱を入れてがんばるしかない。
そうでない人はそれなりに。

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