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2008.01.15 15:41 |  診療  |  なし  | 推薦数 : 2

ADHDの大人

前から思っていたことだが、

多動、衝動性、不注意がある成人男性は、

世の中結構な割合でいるんじゃないだろうか。

というか、この競争社会で生き残っている男性って

多かれ少なかれその傾向を持ってる気がする。

 

先日ある女性の診察の中で、

常時仕事で走り回っている彼氏について相談を受けた。

「なぜ彼は、一緒に花見に行ったりして余暇を楽しむことが出来ないのか?」

彼女にしてみれば、彼女の為に花見に付き合うことはあっても

自分で楽しむことの無い彼がわからないのだという。

彼はいつも動いていて、やることなすこと唐突過ぎると。

結構高学歴の、頭のよさそうな彼氏。

2人で旅行に行くときも、空いた時間は仕事の書類を何気に読んでるらしい。

                

話しながら思ったのは少年ジャンプ。

うけるマンガのポイントは、努力・友情・勝利。

最近は友情のポイントが高くないが(孤高もオッケー)、

努力と勝利の戦いを延々と繰り返すのは変わらない。

たぶん、この彼氏の構成要素も同じもの。

というか、僕も同じなので人のことは言えない。

勝つ勝たないは別として、ずっと戦っていかないと落ち着かない。

バトルマニア。

 

その女性の相談にのって、うーん仕方ないよなあと思った。

その女性の構成要素は、愛情・庇護・安定でできているから、

いわばマグロとマンボウが一緒にすごすようなもので、

マグロに安定を求めたら、マグロをやめないと死んでしまう。

 

で、本題はマグロってADHDといってもいいじゃないかってこと。

ジャンプに出てくる主人公達はみんな衝動性の塊。

今の30台はジャンプ大好き世代で、300万部とか売れたのは、

みんなジャンプ要素を持っているからだと思う。

だから、本来ADHDという概念は、社会化の問題なんだと思う。

どの程度自分をわかって、どの程度社会にあわせることが出来るのか。

多動や衝動性の程度から考えるとたぶん間違う気がする。

多動や衝動性の背後にある社会化の程度が問題。

なんちゃってうつ病と同じ。

 

この女性の相談に戻ると

彼氏がその女性に合わせることは難しいけれども、

マグロはマグロなりに、マンボウを必要としていると思う。

マグロは走ること自体が目的になりがちで、自分で何を求めているのか

わからなくなることがある。何が幸せなのか、

教えてくれるのはたぶんマンボウ。

だからその女性には頑張れといってあげた。

 

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