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精神医療においては、
客観的に何が問題かということと、
患者や家族が何を問題として受け入れるかと
いうことは別のことである。
医者が面接で「ここが問題だ!」と思って
聞き出そうとすることに
素直に応じて青ざめていくような患者や家族は
かなりやばい状況と考えたほうがいい。
病んでいる患者や家族は、医者が見つけた「解答」を
喜ぶんじゃないかと思われるかもしれないが、
精神科では絶対に違う。
医者の出す解答は、たいてい痛みを伴うものだから、
その人にとって大切な何かに触れるものだから、
たいていは心の中で却下される。
「先生はそう言いますけど本当に何でもないんですよ」
でも時々、医者の言うことを鵜呑みにする人がいる。
例えば、子どもが引きこもりで病院に相談に来た家族。
精神科の診察に青ざめて「子どもの要求を
やさしく聞いてあげてください」と言われて
鵜呑みにして、最後は子どもに土下座をさせられたり。
医者の言うことなんて、まじめに聞くものではない。
患者や家族はまず自分のプライドを守らないといけない。
鵜呑みにして動こうとする患者や家族はとめて、
まずは今まで頑張ってきた患者や家族を賞賛して
現状を維持することからはじめないと大変。
素直に鵜呑みに出来る患者や家族って、
ルーツがぶっ壊れている。
先にあげた引きこもりの家族とかは、
引きこもりとか病気とか、破壊力のある現実を前に、
今までやってきたものが崩壊してしまっている。
だから自分の考えより医者の指示に従うようになる。
戦争でも、相手の国の統括機構までぶっ壊してしまうと
勝ったあとが大変。
駐留軍を長く滞在させないといけないから
コストがかかる。
だから普通の戦争では、相手の国の軍隊を叩いて、
国そのものを維持する機構には手をつけない。
患者や家族は、一人の人間としての
プライドを保たなければいけない。
頑張ってきた流れを、全否定しがちな家族ほど、
「頑張ってきたんだ」と認めてやらないといけない。
自分のルーツを否定しがちな家族にとって、
「子ども(弱者)にやさしく」
「子ども(弱者)の要求をきいてあげる」
というのは、愛のあふれる正論であるだけに、
相手の国の軍隊だけでなく、
統治機構もぶっ壊す破壊力がある。
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