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個性の話にすこし触れたので、一言。
先日、いまだに「子どもの教育は個性を大切に!」という講演を聞いて驚いた。
そんな講演をまじめに聞く親御さんが気の毒でならない。子どもさんがどうか精神科に罹らずにすむよう祈るしかない。
個性って、好き嫌いのことですよね。
その人なりの好き嫌いが積み重なって、その人らしいあり方になってくのが個性。講演では個性的な子育ての素晴らしさを語っていたけど、嘘ばっかり。好き嫌いを大切にすると、社会性が創れない。
誰だって、小さな子どものころから好き嫌いはあって、親に嫌いな食べものでも「大きくなるために」食べろといわれ、嫌な手伝いでも「働かざるもの食うべからず」といってさせられた。
でも嫌いな食べものはやっぱり嫌いで、
大人になったら、うるさい親がいないので、嫌いなものは食べなくなる。
僕も嫌いなものは食べないけど、子どもが食べないのとはちょっと違う。
僕は最低限生きていくための体調管理は出来るから、
不足する栄養をほかの食材で補う。
人間関係も同じで、喧嘩したら腹が立つ。相手が悪いと言い張る。
でもどっちもどっちだから、親からは「相手の身になって考えて見なさい」。
嫌々考えさせられて、気持ちは入らないけれども一応謝って手打ち。
たしかに、子どもに相手の気持ちをわかれといっても無理だけど、
「もう少し子どもに理解力がついてから教え込めばいい」というのは間違い。
たいていの個性大好きお母さんは、「子ども自身」の力を信じて・・という。
本当にかわいそう。子どもが。
大人になった僕たちは、喧嘩したら、相手が悪いと言い張るけれども、どこかで自分も悪いんだろうと思っているから、ちゃんと損得の計算も出来る。
子どもや子どもみたいな大人が「相手が悪い」と言い張りながら、なかなか落としどころが見つからないのとはちょっと違う。
たぶん、個性大好き派の人たちは、
子ども時代に「形」を叩き込む大切さに気がついていない。
中身なんてつくのは、ずっと先でいいのに。
でも形がないと中身は絶対についていかないのに。
「好き嫌いは駄目」という形は「健康を維持する食生活」という中身を身につけるため。「相手の気持ちを考えなさい」という叱咤(形)は、「人とのつながりを保つ」という中身を維持するため。形は、意味がわからなくても叩き込まないといけないもの。
相手の気持ちをわかるなんて、僕は20歳過ぎたってあまり出来なかった。でも、「相手の気持ちを考えなさい」という形が嫌々でも叩き込まれていると、上手くいかない積み重ねの中で、ちょっとだけ進歩する。
進歩しない人には形が無い。経験を内在化するシステムが無い。システムを作らずに、「子ども自身の能力」に任せてしまうのが個性化教育の中身。生きていくのにとっても大切な部分を子どもの才能に依存する教育がまともなはずがない。
ここの問題が今の中学生や高校生の不登校~適応障害に繋がっているといったらいいすぎだろうか。
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ブログ4回目です。今の診断基準ってちょっとおかしいと書いた続きです。 精神科って、目に見えないもの(認識=脳の機能)に「病名」というラベルを貼って目に見えるようにして治療する科です。このラベル、いろんな張り方がある。 医者は主にICDというパッケージを使ってラベルを貼る。
医者にとってこのラベルはとても汎用性が高い。ただし、医者にとっては。 なんちゃってうつの患者の家族によく言われる言葉。「この子はどこまでが病気なんですか?」たしかに仕事が行き詰ると病的になって朝おきれなくなるけど(だからこそ、うつの診断がついているけど)、休職すればテレビを見たり遊びにいったり。そんな子どもの将来を心配する家族に医者が貼り付ける「うつ病」というラベルはちょっとやっかい。 腫れ物を触るような日々。町が主催する勉強会では「十分な休養を」「無理をさせてはいけない」「励ましてはいけない」。いつまで腫れ物生活が続くのか。 医者にとって有用なラベルは、患者家族にとって有用とは限らない。もちろん、本当は患者にとっても。横断的なラベルは、その一瞬を切りとることには長けていても、長いスパンで生活をともにする家族には・・・・時に常識的な日常を破壊する効果がある。 民間に出て思うのは、客のニーズにこたえようとするならば、「この子はどこまでが病気なんですか?」という問いにちゃんと答えを出さないといけない。うつ病って言うのは3ヶ月で8割が軽快して・・本人がその気になるまでは我慢が大切です・・・・医者として正しい言葉は空虚で救いにはならない。学問の世界ではなく、世俗にまみれて生きる以上、ここは自分なりに答えを出していかないといけないと思う。
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ブログ3回目です。 民間に出て思うこと。それは今の診断基準のおかしさです。ICDやDSM。
大学にいたころは、操作的な診断っておかしいよなあ・・・と思いながら、それでも「診断名」名の正しさをどこかで信じていた気がします。学術的な観点から。 でも民間に出たら、「うつ病」とか「摂食障害」とか、あげくのはては「統合失調症」ですら・・・それ嘘でしょ?というのばっかり。民間のクリニックは、「なんちゃってうつ病」や「なんちゃって摂食障害」の宝庫です。まあ、ニーズがあって、供給があるのだからいいのでしょうが。 臨床していてつくづ思うのは、「病気になるには力がいる」ということです。精神力といっていいかもしれない。病気って、異常な認識が力を持つということですから、そういう認識を自分の中に創り出すにも力がいる。僕はうつ病になれるほどまじめじゃないし。「力をもてない認識」は・・・・病気じゃないですよね?それって適応障害っていうんですよね。 ちゃんと病気になれるだけの認識の力をもたない人がたくさんいて、そういう人が、それぞれの個別性の中で適応不全を起こしてそれぞれに個性的な反応をしている。うつの力をもてない人はちゃんと適応障害として治療すべきと思うんです。過食嘔吐の摂食障害も、ほんとにボディイメージの障害はあるの?と思っちゃう。嘘でしょ。ただの嗜癖でしょ。それは過食という反応をする適応障害でしょ。 で、適応障害ならケースワークを大事にしないと。その人の社会との接点を大事にしないで、「うつは休養が大事」って・・・いや、もちろん大事だけれども、本人の認識を大事にするより、どう社会と向き合ってもらうかの方がもっと大事だと思うんですが・・・・。適応障害に「うつ病」というラベルを貼ることで、もっともっと社会適応しにくい人を生産している気がしてならない今日この頃です。
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ブログ2回目です。
コンサータを巡る商売の話を前回書いて、ちょっと悲しい気持ち。
金から医療を考えるようになってしまって、それは全然おかしいことではないのだけれど、
ちょっと悲しい。
思えば、大学病院で勉強していたころは楽しかった。
毎日必死で、能力のなさに悔しい思いを重ねたけれども、
それでも、好きなことだけ、自分の信じることだけ貫けるという幸せがあった。
なんで昔の(独法化前の)大学はあんなに楽しかったんだろう。
たぶん、あのころはプライドの塊だったからだと思う。
自分の診療能力に、勉強に、目指すものに、
周りはほとんど誰も評価してくれないけど、「俺がすごいんだ」と思っていた。
大学が崩壊して外に出て、
そのころには器用になんでもこなせる力はついていて、
だから民間で求められるままに、求められる能力をつけようとして今に至る。
民間で己を貫くほどの信念もなく、金になる仕事を一生懸命やっちゃった。
昔のプライドは泥にまみれてしまったけれど、
世の中にあわせて働いたおかげで見えてきたものもいっぱいあるわけで。
そういうところを肯定してブログを書くことで、
少しだけでもプライドをもって仕事をしたいなと思う今日この頃です。
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はじめてのブログです。
よろしくお願いします。
先日コンサータ(ADHDの薬)の講習会に行ってきました。
いや、とうとう日本でADHDが「治療すべき疾患」として認定されましたね。これから数年で発達障害フィーバーがおきますね。
一緒に講習会行った友人は、「適応年齢が限定されていて使えねえ」とか、「適応基準が厳しすぎる」とか的外れなことをいっていましたが、これはそういう問題ではなく、アリセプトが認可されたときと同じなんですよね。
アリセプトが出た後、認知症フィーバーが起きて、患者が掘り起こされて大きなビジネスとして成立していったように、ADHDも大人のほうまで拡大してビジネスモデルが出来ていくんだと思います。だから製薬会社は講習会ごときにあそこまで金を出すんでしょう。
僕らも商売人としては、来るべき「発達障害ビジネス」に乗り遅れないように準備をすべきなんでしょうが・・・・・こういうのは動き出すと「ADHD」という名前が、今の「軽症うつ病」のように勝手に一人歩きしていくんですよね。本来の患者の利益とか踏み潰しながら発展するのでしょうから、やな感じ。
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