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2008.06.25 18:09 |  医療事故  |  scatterbrain  | 推薦数 : 4

微量採血用穿刺器具:施設名公表

本県において微量採血用穿刺器具(針周辺部分がディスポでないもの)を使い回した施設と使用時期が県のホームページで公表された。
のみならず、A日新聞にも掲載された。

針を使い回した施設はひとつもなく
患者ひとりひとりの把握が困難なため
施設名と使用時期を公表することで
こころあたりのある人が医療機関や保健所で
健康相談を受けることができるようにと
考えての措置である。

しかし新聞購読者の多くが
ペナルティによる医療機関の公表と
誤解してもおかしくない。

ヒヤリ・ハットの自己報告は
なぜそのような事例が起きてしまったのか検討し
今後の再発を予防すること
被害を被った人がいるのならば
きちんと対応・救済することが主目的で
決してヒヤリ・ハットを起こした個人の
責任追及・懲罰が目的ではない。

今回名前が出た施設は
名前が公表されることを知りながら
きちんと調査を行い
しっかり報告義務を果たした
信頼できる医療機関である。

どこぞの公共放送のインサイダー取引のごとく
本人に罪の意識のかけらも無く
証拠隠滅を図ったり
氏名公表に抵抗したり
調査にすら応じなかったりといった
モラルの無い連中とは違うのである。

今回公表された施設に対して
見当違いの誹謗・中傷など行われないよう
強く希望する。

一方、メーカーはというと
相変わらず厚労省の指導通りに
使い回しをしないように医療機関に
注意喚起を行って来た、の一点張りである。

ならば本来外来で不特定多数の患者への使用が禁止された
自社製品を
「そのような目的では使用しないでください」
ではなく
「血が付いたらアルコールで拭いて使ってください」
とか
「先端キャップも使い捨てにして使用を続けてください」
などと説明に来たあの社員は一体何なのか?

相次ぐ食品偽装では
当初は社員が勝手にやったとごまかしても
結局は社長命令で行われていた事実が
次々と明るみに出ている。

これだけ全国的にたくさんの医療機関が
誤った使用を行っていた事実は
ひとり、ふたりの不心得者の社員が
自分の成績を上げるために個人的に行っていたとは
到底思えないのである。

医療機関側は自己調査を行い
しっかり報告を出して来た。
今度はメーカーがきちんと社内調査を行い
違法な販売の指示は無かったのか
今こそしっかり公表しないのであれば
二度と汚名をそそぐことはかなわないであろう。

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微量採血用穿刺器具は血糖値を迅速に測る目的で
本邦では平成9年1月に発売開始された。

その種類には
1器具全体がディスポである:
 1回使用ごとに全部廃棄・交換
2針周辺部分がディスポである:
 針と周辺部分を1回使用ごとに廃棄・交換
 本体は複数患者に使用可能
3針周辺部分がディスポでない:
 針のみ1回使用ごとに廃棄・交換
 周辺部分・本体は繰り返し使用のため
 個人の自己血糖測定に使用
の3種類がある。
 
つまりタイプ3の器具は当初から
インスリン治療している糖尿病患者が
自分個人で使うことを想定して作られたもので
使用上の注意にも
「複数の方との共用はしないこと(感染事故防止のため)」
という文章が記載されている。(平成18年改定前)

さらに平成17年11月にイギリスで
タイプ3の器具を使用した介護施設において
B型肝炎が発生したとする発表があったことで
平成18年3月に本邦でも使用上の注意の項目に
「患者個人の使用に限り、複数の患者に使用しないこと」
が新規追記された。

今回の騒動の発端となった島根のクリニックでは
器具の使い方もよくわからず
針の交換すらしていなかった。
これは全くの論外で、十分反省していただくほかない。

ところがその後の調査で
さすがに針を交換していないところは無かったが
多くの医療機関がタイプ3の器具を
不特定多数の外来・入院患者や
健康教室等のイベント参加者に
使い回ししている実態が明らかになった。

周辺部分をアルコール消毒して使ったと
言い訳している医療機関があるが
アルコールで肝炎ウイルスが不活化されないことは
医療従事者なら当然知っておくべき事実で
何の弁明にもならない。

しかしこれだけ多くの医療機関が
タイプ3の器具を個人による自己血糖測定以外の
誤った目的で使用していたという事実は
紛れも無くメーカーが

**********************
間違った情報を医療機関に提供して
自社製品の販売促進を行った
**********************

と断言せざるを得ない。

今回の一連の報道ではメーカーは一貫して
悪いのは使用法を誤った無知な医療機関
器具を使い回したモラルの低い医療機関
という態度をとっている。

もしこのままメーカーが知らぬ顔を押し通すつもりなら
断固として戦う用意がある。

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