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10/19ランチョンセミナー
司会:日比紀文先生
演者:上野文昭先生
ポートピアホテルからえっちらおっちら国際展示場に移動し、入口付近は業者の展示や書籍・おみやげ販売に占拠されて、勉強したい人たちはさらに奥へ奥へと移動を強いられる。これって、本末転倒じゃないのか?
ブラウン変法前処置での大腸内視鏡検査を知る者にとって、20年前のPEG電解質液登場は衝撃的だった。内視鏡室が格段にクリーンなエリアになった。
今回紹介されたビジクリアは、リン酸ナトリウムの錠剤である。欧米ではゴライテリー登場以降もリン酸ナトリウム溶液による前処置に根強い人気があるとのこと。ただし、液体の場合、ゴライテリー同様味が良くないのがネックとされてきた。
しかし今世紀に入り、錠剤VISICOLが登場し、嫌な臭いや味から解き放たれて、被検者側の評判は上々らしい。錠剤化成功から5年以上たって、ようやく本邦への導入実現となった。
気になる用法であるが、1回あたり5錠を200mLの水とともに15分ごとに服用し、計10回(50錠)を2時間半かけて服用となっている。
ということは、結局飲水量は2リットルで、ニフレックと量的には変わらないことになる。それでも味や臭いが無い分、まだ飲みやすいということか。
ソフトな語り口ながらポイントをしっかり押さえた上野先生の講演はさすがである。
ビジクリアの説明もさることながら、ゴライテリーを初めて本邦に導入した、この分野の第一人者として各前処置法の特徴から最後には欧米に比して我が国の医薬品承認の遅さ(ニフレック保険収載まで8年、ビジクリア5年)に苦言を呈するなど、充実した内容であった。
かくいう自分も上野先生から教わって、ゴライテリー時代から20年間PEG電解質液を使用しているが、2000年に山形に戻ってきてニフレックの特性を全く理解せずに、前日に検査食を食べさせたり、ニフレックをポンと渡して家で飲んでこいとやっている医療機関が多いことに正直びっくりしている。
NBIもESDも結構だが、前処置は検査全例に関係ある非常に重要な部分である。我々内視鏡医はもう一度基本に立ち返って、より良い検査を心がけるべきではないだろうか。
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