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年金問題で大揺れの社会保険庁だが、名前の誤入力で年金が貰えなくなっている事例が結構あるらしい。
我々保険医は診療を行っても当日貰えるのはそのうちの3割のみで、残りの7割は2ヶ月後にようやく振り込まれるわけで、月初めの保険請求が必須業務になるわけだが、薬や検査が適応外だと言って診療費を踏み倒されることがある。
それはお前が悪いからだ、と言われそうだが、まあ、そうじゃないケースも多々あるわけで。
スタチンと呼ばれるコレステロールの合成を阻害する薬、ものによって適応症が「高脂血症」だったり「高コレステロール血症」だったりする。ストロング・スタチンと呼ばれる薬はだいたい適応症が「高コレステロール血症」になっている。
馬鹿だねえ、コレステロールが高いと高コレステロール血症、中性脂肪が高いと高脂血症とでも思っているのかいな。おまけに専門家は高脂血症という病名を脂質異常症に変えようなんて言ってるし、ますますお役所の官僚連中の頭は混乱?ま、高脂血症の病名でリピトールを処方しても返戻くらったことはないけどね。
狭心症についてはかなりやられたな。虚血性心疾患と病名つけてシグマートやニトロダームを処方したら、根こそぎ査定された。心筋梗塞とでも病名つけて査定されたのならまだ納得できるが、医学的には虚血性心疾患という病名に狭心症は含まれているはずなんだけど。
PPIもかなりうるさい。確かに消化器が専門じゃない医者が、ちょっとした胃炎程度でバンバンPPIを処方出すのは困ったものなのだが、内視鏡で確認した胃潰瘍症例に8週間と3日PPIを処方したら(たまたま初診から3日後に内視鏡をやったので)、その3日分が返戻された。もっとほかにやるべきことがありそうだけどね。
たとえば黒石さんが石黒さんで返戻されたり、今問題になっている名前間違いなんか、返戻では日常茶飯事で起きている。
全然診療もしてない、薬も出していないのに保険請求したら、それは犯罪だと思うけど、やれ適応外だ、病名漏れだと難癖つけて診療費を踏み倒す支払い基金よ、あんまりずさんなことをやってると、年金の次に槍玉に上がるのは確実にあんたらだぜ。