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2006.07.01 20:25 |  開業 / 病院経営  |  医療制度 / 行政  |  医療事故  |  scatterbrain  | 推薦数 : 1

内視鏡の感染対策

消化管内視鏡はSpauldingの分類では「やや危険な器具」に分類され、一般細菌はもちろんのこと、結核菌、芽胞菌、HIV, HBV, HCVなどあらゆる微生物を殺滅させる高レベル消毒が必要とされている。

内視鏡生検鉗子は「危険な器具」に分類され、再処理に際しては滅菌が要求される。しかし検査を受ける側からすれば、ディスポの生検鉗子を使って欲しいと考えるのは、ごく当たり前の要求であろう。

しかし内視鏡学会のアンケートを見ると、内視鏡指導施設に認定されている医療機関であっても生検鉗子を再使用しているところが多く、中にはディスポ鉗子を再使用していると堂々と回答する医療機関さえあった。

 

内視鏡はさすがに使い捨ては出来ないので、高レベル消毒を施すことになるが、長い間内視鏡学会が唯一ガイドラインとして認めてきたグルタラールはその毒性の強さから医療従事者の健康を損なう恐れが懸念されてきたし、フタラール過酢酸についても毒性の問題、コストの問題は相変わらず解決されていない。低コストで毒性も少ない酸性水は結核菌や芽胞菌の殺菌に一抹の不安が残り、内視鏡の腐食作用もある。

 

それでもとにかく内視鏡の消毒は必ずやらなければならないのである。しかし診療報酬はそのコストを認めず、全額医療機関に押し付けてきた。

小泉改革など、医療に関しては高齢者の負担をただ増やしただけで、抜本的な医療改革は何も行われていない。今回の判例で国民の目が医原性の微生物感染に向けられたにも関わらず、政府が院内感染対策に本腰を入れないとすれば 、政治家は本当にクズである。

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