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予防接種によるB型肝炎感染、血液製剤によるC型肝炎感染、今月相次いで国の責任を認める判決が出た。予防接種に関しては1988年まで、針はさすがに使い捨てにしていたが、注射器は使い回しをしていたとのこと。
新卒研修医だった1984年、大学病院の注射器は既にほぼディスポシリンジに置き変わっていて、唯一ガラス筒を使用していた動脈血ガス採血にもディスポ製品が出回りつつあった。
以前述べたように、さっさと大学に見切りをつけて、翌年院外研修先に選んだ市立病院は、いまだにガラス筒を何度も滅菌して(さすがに使い回しは無かったが)再使用していた。
大学での習慣が身に付いていたので、隅の方に申し訳程度に置かれていたディスポシリンジばかり使っていたら、ある日病棟の看護主任にこう言われた。
「先生、なるべくガラス筒使ってくれない?ディスポ使うと私たちが上の人から怒られるんです」
医療の「い」も知らず、収支決算にしか興味の無い人間に大きな権限を与え過ぎるとこんな病院になってしまう。個々の医療機関にとどまらず、今や国家の医療政策そのものがこんな風潮である。村上ファンドで儲けようと目論む政治家はいても、今回の判決を受けて院内感染対策に本気で取り組もうという政治家なんか居やしない。
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