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< プロトロンビン時間測れぬ大学 | メイン | 青戸病院判決は他人事にあらず >

首長の辞令を受けた市町村職員が突如赴任してくる。医療について特別な関心や情熱があるわけでも無ければ、医学的知識も持ち合わせない人たちが、である。もちろん、定年まで病院で勤め上げようなどと考えるわけもなく、次の勤務先の辞令交付まで、2〜3年波風立てずに過ごせば、それで及第点を貰えるのだ。

彼らは普段どんな仕事をしているのか?まずは収支の帳尻合わせだろう。病院といえども赤字を出すと睨まれる時代になった。患者サービスを怠り、市民からそっぽを向かれたうえでの赤字であれば、確かにその責任は負わねばなるまい。しかし病院が黒字を出すことに血眼になれば、医療の質が低下するのも又確固たる事実である。

あるいは市民の要望や苦情処理係。朝寝坊でもして定時に外来診療を始められなかった医者に「時間を守って下さい」と注意するのは当然だ。しかし病棟の受け持ち患者が心停止になって心肺蘇生をやっているのに、「早く外来を始めて下さい」なんて言う奴も過去にはいたんだよね。

公務員への非難を避けるために市民からの苦情にはやたらと敏感なくせに、我々医療のエキスパートの助言には全く耳を貸さない。特にちょっとでも金のかかる問題については。

以前勤務していた某市立病院は何と患者をID番号ではなく、名前で管理していて、カルテは五十音順に並んでいた。ということは・・・同姓同名患者が来たら、常にカルテの出し間違いが起こりうるということ。われわれは患者間違いをなくすため、IDのついた診察券を各患者に発券するように求めた。しかし、余計なお金のかかることは全て「No」。

教授からは2年と言われていた勤務を1年残して退職した。かくして医局とも縁が切れて流浪の民となったのである。 

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