< 細菌性亀頭包皮炎と戦う1 | メイン | 細菌性亀頭包皮炎と戦う3 >

今回は、細菌性亀頭包皮炎の第2回目になります。

 

この前は、洗いすぎちゃったってところまで、お話しましたね。

結局その行為が、粘膜という、人体においては、かなり柔らかい組織の表面を破壊してしまった、

ということは、お分かりいただけたと思います。

 

では、傷ついた粘膜が、なぜ、あのような状態になってしまうのか、ということを

順を追って、ご説明いたしましょう。

 

傷ついた粘膜には、目に見えない細かな傷が、無数についていて、その傷一つ一つに、

まるでシイタケ栽培の植え付けのように、皮膚の表面にいる、ありふれた細菌が入り込んで、

その場所で、増殖を繰り返します。

 

この場合の、ありふれた細菌とは、B群連鎖球菌、エンテロコッカス、黄色ブドウ球菌、

などの頻度が高いのだが、時として、A群溶連菌などの皮膚毒性の高い細菌が、

感染してくる場合もある。(そういった場合は、ハンパじゃない状態になるのだが。。)

 

細菌に入り込まれ、勝手に繁殖されている状態に陥っている、人間の皮膚は、

何とかしてこの状態を打破しようと、いつもより、皮膚のターンオーバーのスピードを上げて、

粘膜上皮の不完全角化層を、どんどん剥がしながら、同時に細菌を、体外に押し出そうとしている。

(この状態が、カスが出るっていう状態です。)

ところが、細菌のほうも、やるもので、外に出されてはなるものかと、皮膚の奥へ奥へと、

浸潤しながら、その場所で棲息し続けようとする。

 

その結果として、ほぼ全例において、細菌対皮膚のスピードの戦いは、細菌に軍配が上がることになる。

つまり、一度、この細菌性亀頭包皮炎の病態に陥ってしまえば、自然治癒は望めない、

ということになる。だって、出そうとする勢いが、そこに居座ろうとする勢いに負けてるんだから。

 

もちろん、最初に入ってきた細菌の種類や、量などにも影響されるので、一概には言えないが、

来院される患者さんの数から考えても、だいたいみんな、こんな感じになっているんだと思う。

 

<今回は、病態生理の説明みたいになってしまいましたが、次回もどんな展開になるか、

まったく決まっていません。ので、よろしくお願いいたします。まだつづくぞ~~。>

 

固定リンク | コメント (2) | トラックバック (1)

トラックバック

この記事のトラックバック URL

http://blog.m3.com/mission_no_std/20060705/1/trackback

トラックバック一覧

皮膚カンジダ症
■皮膚カンジダ症 カンジダ症の主用起因菌は、Candida albicans・C... [続きを読む]
posted from カンジダ症治療 2008.04.21 02:39

コメント

コメント一覧

抗生剤に“どぶ漬け”したくなりました(笑)。
written by かえる / 2006.07.05 23:27
>かえるさん
いいですね。確かにそうしたくなりますよね。
実際には、強酸性水のお風呂があれば、かなりいいんですけどね。
written by STDと戦うDr. / 2006.07.05 23:52

コメントを書く

ニックネーム*
メールアドレス*
URL
内容*
※「利用規約」をお読みのうえ、適切な投稿をお願いします。
STDと戦うDr.
More プロフィール

Search

Calendar

<< 2008/12 >>
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

トップページ

Doctors Blog

ブログの購読

新着コメント

新着トラックバック