ひとつのお話で、3話目になっちゃったよー。
ボクの話って、ちょっとくどいのかなー?
作風を変えた方がいいのかな?
次回以降、ちょっと考えてみますね。
それでは、続きを。
ボクは彼女におもむろに言った。
『Tさん。もしかして、おりものが、気になっていません?』
すると彼女は、少し頬を赤らめながら、
「なんで、わかるんですか?」という反応。
やっぱりそうだったんだ。ボクの目に狂いはなかった。
『じゃあ、これから婦人科の検査をしますよ。』
「え~。」
気持ちはわかるよ。
最初、泌尿器科的なことで来院して、治ったと思ったら、いきなり、内診台に上がれなんて
言われて。
やっぱり、女性としては恥ずかしいよね。内診台は。
でも、実際に診察してみると、外陰部には特に大きな問題はなかったものの、
膣内の状態は、予想通り、はかばかしくはなかった。
具体的には、膣分泌物は、黄色で中等量、膣壁は発赤し、
子宮膣部には、びらん(薄皮が一枚むけたようになっていることです。)を認め、
更に、頸管部分にも炎症を認めた。
この状態を正確に知るために、前回の尿の時と同じく、分泌物の培養と鏡検を行った。
(それ以外にも、クラミジアPCRと細胞診も。結果は膣分泌物からは、E.Coli「大腸菌」多数、
クラミジア陰性、細胞診ではクラスⅡ「炎症像あり」ってことであった。)
検体をとり終えてすぐに見た分泌物の鏡検では、尿の時と同じように、桿菌が、背景にあたる
白血球の間に間に、おびただしい数で存在しているのがわかった。
『おそらく、一連の繰り返す膀胱炎の原因は、性器にあります。』
「ほんとですか~?」
『うん。やはりこれほどまでに繰り返す、膀胱炎は、どこかに病原体をキープする場所がないと、
原因の説明ができないでしょ?』
「それが、わたしのアソコってことですか~?」
『そうだよ。いま、診察しても、膣炎のような状態になっているし、膣の分泌物を顕微鏡で
みたら、おしっこの時と同じような、大腸菌みたいのが、いっぱいいたよ。』
「どうしよー。半年も、こーゆー状態だったのに。」
彼女は何か心配している。
『なんか、心配してるでしょ?』
「彼にうつしてしまったんじゃないかと思って。」
『そんなこと、気にしなくていいよ。だって彼は、何も言ってはいないんでしょ?
男性で大腸菌が原因で尿道炎起こす人って、うちでも年間に数えるほどだもん。』
ここまでの話で、読者の皆さんの中に、疑問を感じている方はいらっしゃらないだろうか?
逆に、感じていたらすごい洞察力ってことになるんだけど。
それは、彼女は大腸菌による膀胱炎で、5日間の抗生剤治療を行った。
しかもその膀胱炎は、ここ半年の間に8回も繰り返すほどのしつこさである。
原因はどうも、大腸菌による膣炎が、病原体の供給源であったみたいだ。
でもまてよ。彼女はすでに、抗生剤を飲み終えてるぞ。
抗生剤飲んでるのに、膣内に大腸菌が棲息しているなんて、おかしいぞ?
だって膀胱の大腸菌は死んじゃってるんでしょ?
まさに、ここなのだ。
ここで、結論づけてしまうと、抗生剤を投与した場合、それが膣内にいる細菌にまで、
到達するか、しないかは、ほぼ、その人の体質による、と言い切ってしまっていいのだ。
このTさんの場合は、膀胱内の大腸菌は抗生剤によって、死滅した。
でも、そんな状態でも、膣内にいる大腸菌は普通に生きながらえていたということになる。
もし、そうでない体質の方なら、膀胱・膣、同時に治療ができるはずなのだが、
彼女の(体質の)場合は、だめだった。
じゃあ、治療はどうするの?ってことになるのだが、これは、
婦人科的な古典とも言える方法でいくしかない。
『洗浄して、お薬を膣の中に入れるということを、何回か繰り返していけば、
膣内の細菌は死滅させることができる。そうすれば、8回繰り返した、膀胱炎とも
さよならだね。』
それから、彼女は約1週間、まじめに通院してきた。
やはり、午後1番目の患者さんとして。
そういえば、最後に彼女を診てから、もう半年以上経つが、
膀胱炎の再発は未だないようである。(と思う。)
もう、午後のカルテリストの最上部に彼女の名前が書かれることはなくなった。
さて、3話にわたってお送りしたお話は、ちょっと性感染ということからは、ずれましたね。
でも、こういった患者さんが多いのも、また事実。
ボクは、結局、性感染症だけでなく、その類縁ともよべる疾患すべてにおいて、
対応できるスキーム(粉ミルクじゃないよ。)を作り上げることが必要なんだといつも考えています。
もちろん、ボクが世界を救うためにね。ww
次回は、またSTDに戻ります。世魯誌句!(なんじゃ、こりゃ。)
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コメント
コメント一覧
スキームあたりでクスリとさせていただき、
気持ちよく読破にいたりました♪
いつもコメントありがとうございます。
次回は性器ヘルペスあたりで、しんみりといこうと思っています。
グロくいくと引かれるかもしれないので、目指すところは、STDエレガンスってとこですかね。(何、それ?)
私個人的にはグロテスクなお話に興味がありますが・・・(笑)。
グロいほうがいいのね。ちょっとお上品にいこうと思っていたのにー。ご期待にちょっとそってみますか。
先生の記事で謎が解けました♪体質なのですね~
スッキリしました。ありがとうございます。
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