前回、は♂のクラミジアのお話をしましたが、
今回は、細菌性膣症(Bacterial Vaginosis:BV)でいきます。
もちろん、膣症っていうくらいですから、女性の疾患であることは、わかりますよね。
あと、断っておきますが、この疾患は、細菌性膣炎とは別の病気です。
同じだと思っていた人は、この記事で考えを改めてくださいね。
18歳の女の子がボクの外来にやってきた。
いつもは、生理不順(月経不順)で診ている子だ。
「せんせー、今日は、おりものが変だから、来ちゃった。」
『変て、どうしたのよ?』
「何かね、すっげーくさいの。それから量もハンパないしー。」
『どんくらい前からなの?』
「1週間前くらいからで、生理が終わったとたん、こんな感じになってたー。」
『そっか。誰かから何か、うつされたような気はする?』
「思いっきりするしー。たぶんあいつ。」
ということで診察してみると、やはり、膣分泌物は、彼女が訴えたとおりで、
色は、ほぼ白色で、さらっとしていて、量は大量といってもいいくらい。
(本人はさらに、おしっこではないってことを強調していたけどね。)
そして、さらに、彼女が言うところの、すっげーくさいというのも、確認できた。
これは、いわゆる魚臭というやつで、ある種の細菌が、膣内で増殖したときのものだ。
こういう状態なのにもかかわらず、外陰部の皮膚は正常だし、膣の内壁だって、
たいして赤くなく、ノーマルといってもいいくらい。
細菌学的な検索においては、クラミジアPCRは陰性で、
膣分泌物培養で、ガードネレラ、プレボテラ、エンテロコッカス、B群連鎖球菌などが検出されました。
これなんですね。どうってことのない菌が、乳酸菌やデーデルライン桿菌
(この2つはいてもいい菌で、いい者です。)
に打ち勝って、数的に優位な状態になる。
こういった膣内の状況を、細菌性膣症(BV)というのです。
このBVによくみられる症状を、さっきの彼女の訴えに付け加えるとすれば、
膣口付近がちょっと痛痒い。
おしっこの時に、尿道の違和感と陰部のしみる感じがある。
SEXのあとは、おりものの量・臭いが共に増して、痛痒さも強くなる。
こんなのがあると思います。
ただし、男子にうつされたっていうのは、この疾患の場合、あてはまらないかな。
っていうのも、ボクは女子のこの疾患を診る時、できる限り、相手側の男の子も診るようにしてるから。
そうした時に相手の男の子に、細菌学的なスクリーニングをかけると、ほぼ全例、何も検出できないのだ。
つまり、女子に対して、うつすものがないってこと。
これは実に不思議な現象で、国内はおろか海外の微生物の研究者たちにも、よくわかってない。
だだ、ごく最近の海外の知見によれば、一般の培養検査では検出することのできない細菌の存在も
明らかになってきているということで、そういったものが、特定の男女間で、行き来しているという考え方や、
あくまでも、これは、女性の膣内だけで起こる、細菌たちのアンバランスによって生じるとした考え方もある。
でもね、原因は、はっきりしなくても、このBVの誘因については、統計的にはっきりしているんだ。
それは。。。。。。。。
<この記事、ちょっとボリュームが多くなってきちゃったので、次回へと続くってことでいいっすか?>
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今後を楽しみにしています。
このブログに興味を持った段階で、あなたもボクの計画の
一部に組み込まれたことになるのです。
どうか、このBVの概念を広めてください。
(でも、ちょっと、はずかしいかも。)
つい最近、ガードネレラ膣炎と診断されました。
一番に主人の浮気を疑いました。
でも、もし、主人が原因でないとしたら、どのような
原因が考えられるのでしょうか?
教えてください。
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