発電用の原子炉というのんは、よう漏れますな。
よう漏れます、と何回言うたかわからんぐらい、よう漏れます。
昨日東電が、福島第一原発4号炉で炉内の水が8.5トンも漏れた言いよりました。
8.5トン・・・
同じようなことを何回も聞かされると、驚かんようになりますね。
もっと驚けよ、と自分に言い聞かせてしまいました。
4号機は東日本大震災の時に定期点検中で、燃料棒は原子炉の中になかったらしいんですが、取り出した燃料棒は「使用済み燃料プール」いうところに保管しとったんでしたっけ?
でも原子炉の水は使用済み燃料プールにもつながっているから、漏れた水は放射性物質で汚染されているみたいです。
8.5トンもの水、原子炉建屋の地下に流れ落ちていて、外部には漏れてへんと東電は言い張っているらしいけど、ちゃんと見たんか?という疑念は晴れません。
地下から地下水へ漏れてないという確証はあるんか?いうことも気になります。
1月30日ごろから漏れているいうことで、凍結が原因で配管が抜けたと東電は言うているらしいけど、そんなことぐらいで抜けるんか?、えらいちゃっちいな、とおもてしまいました。
やっぱり原発ってちゃっちいな。
(記事引用)
冷却水8.5トン漏れる 4号機の配管抜け
(共同通信 2012.02.02)
東京電力は1日、福島第1原発4号機の原子炉建屋で、原子炉の冷却水の流量を計測する機器の配管1本が接続部から抜け、冷却水8・5トンが漏れたと発表した。
4号機は事故時に定期検査中で原子炉に燃料はないが、冷却水は使用済み燃料プールにつながっており放射性物質を含む。漏れた水は原子炉建屋地下の汚染水に流れ込んだため、外部への流出はないと東電は説明している。
1月30日午後5時ごろから漏れ始めたとみられ、水量は燃料プールの脇に設置されているタンク水位の低下量から推定した。東電は水が凍結して膨張し、内部から力がかかって抜けた可能性があるとみており、ほかの号機も調べる。
(引用終わり)
防衛省の言い訳がふるっています。
「特にどちらか一方の候補者を応援するといった内容ではありませんでした。」
沖縄県宜野湾市の市長選挙を前に、防衛省沖縄防衛局が宜野湾市に住む職員に、市長選挙の選挙権を持つ家族を報告するようにメールで要請したり、真部朗(まなべ ろう)沖縄防衛局長が局内で講話をして、投票を棄権しないように、などと話したそうです。
公職選挙法に違反はしていない、ということを防衛省は言いたいのでしょうけれども、
そもそも、
勤務時間中に仕事以外のメールをし、
仕事と関係のない家族の報告をさせ、
勤務時間中に仕事と関係のない講話をし、
勤務時間中にその講話を聞かせた、
その時点で、あんた税金でお給料もらって何してんの?ということになります。
沖縄防衛局はそんなに暇なところなんでしょうか。
何より問題なのは、自分たちは何も悪いことはしてないと思っていることです。
ということは、前から同じようなことやってきたんでしょう。
真部局長を更迭する話が出ているそうですが、局長を変えても本質的な問題は何も解決しないと思います。
南三陸町の職員だった遠藤未希さんという人が、2011年3月11日の東日本大震災の時に、町内放送で「津波が来るから逃げて」と言い続けて、自らが津波の犠牲になったという話を、埼玉県が小中高の公立学校で道徳の教材として使うそうです。
人への思いやりや社会への貢献を教えるため、だそうです。
私は、行政がこんなふうにやたらと「美談」にしたり「美化」したりするときは、胡散臭いと感じます。
娘を亡くされたご両親は喜んでおられるそうなので、私はものすごく嫌なことを言っているのかもしれません。
ひねくれている、と言ってしまえばそうなんでしょう。
でも、じゃああの時に、町内放送をうちすてて遠藤さんが逃げていたら、それは「人への思いやりがなく」、「社会に貢献していない」ということになってしまうのでしょうか。
遠藤さんの放送を聞いて高台に逃げた人がいたかもしれないけれど、命を賭してまで放送していったい何人の人が助かったんだろうか、彼女が死ななければならなかったのは、そもそも町の防災システムに問題があったからではなかったのだろうか、そういうことは一切触れずにただ美談にしていいのだろうか、ということを私は思います。
この教材のすべてを見たわけではないですが、遠藤さんのほかにも釜石市の職員の話が出ているらしく、行政側の人間ばかりが取り上げられていることが何か変だと感じるのです。
私は遠藤さんが仮に放送を断念して逃げて助かっていても、そっちのほうがまだほっとするし、そのほうがよかったと思っています。
石屋製菓の社長さん、頭かったいな。
自分とこのお菓子「白い恋人」を、吉本興業が「面白い恋人」ともじってお菓子を売ったからって、怒ることないやんか。
訴訟、おこすんやそうで。
アホちゃいますか。
私なら、
てなキャンペーン張って、吉本興業と組んで両方のお菓子をひとつずつ抱合せて商売しますね。
先日大阪へ行ったとき、新幹線の駅構内のあちこちで、「面白い恋人」が売られてました。
この人気を逆手に取るということができない経営者って、アカンのとちゃいますか?
「白い恋人」といえば、2007年に賞味期限を改ざんして販売していたというので、一時生産停止になってましたね。
4年たって、もう禊は済んだってなもんでしょうけど。
私はあれ以来「白い恋人」を見るたびに、賞味期限改ざん事件を思い出しますねん。
そういう失敗をせっかく乗り越えたんやし、かたいこと言わんと、大阪人の「ノリ」に乗っかるってこと、できませんか?
提訴して、仮に社長の思惑通り「面白い恋人」が生産停止に追い込まれたって、それが「白い恋人」の何のメリットがありますねんな?
だいたい「面白い恋人」が「白い恋人」の販売数を減らす原因になってますのんか???
関西人としては、こういう堅物は好きやないわ・・・
こんな記事を見つけました。
asahi.com 2011年10月25日
http://www.asahi.com/national/update/1025/OSK201110250090.html
「休職中の職員に「病気でなく甘え」 元産業医に賠償命令」
奈良県に住む40代の団体職員男性が「休職中に『病気ではなく甘え』などと言われ、自律神経失調症が悪化した」として、当時の産業医に530万円の慰謝料と休業損害の支払いを求めた訴訟の判決が25日、大阪地裁であった。寺元義人裁判官は「病状を悪化させるような圧迫的な言動は控えるべきだった」と判断し、60万円の賠償を命じた。
判決によると、元産業医は2008年11月、面談に訪れた男性に「薬を飲まずに頑張れ」「こんな状態が続いとったら生きとってもおもんない(面白くない)やろが」などと言った。判決は、面談後に症状が悪化して翌09年1月の復職見通しが約4カ月延びたと指摘した。(平賀拓哉)
この産業医さんが団体職員の人に、実際にはどういう言葉をかけたのかはこの記事からはわかりません。
記事だけ読むと、自律神経失調症で弱っている人にそんなひどいこと言うなんて、ってみんな思うでしょう。
でも、実際、この産業医さんと職員さんとの人間関係がどうだったか、によっても、同じ言葉が違って受け止められることが多々あるでしょう。
心の病の原因が、つねに外側にあるとも限りません。
人によって、ストレスの受け止め方が上手な人と下手な人がいます。
場合によって、努力しないで甘えている人だっています。
あちこちの会社の、何千人という社員さんを見てきた私は、そう思っています。
だから、その人にとって薬を飲むより気持ちを強く持つとか、考え方を柔軟にするとかしたほうがよほどいいのだと思うときは、安易に薬に頼らないほうがいい、と言って話をすることだってあります。
こんなふうに、裁判沙汰になって、お互い不幸だと思います。
よしよしと言って、なぐさめるだけが産業医の役割ではありませんから。
なんか、こんな記事を読むと、心を鬼にしてストレス感じながら、それでもその人のためと思って話をすることがとてもむなしいことなんじゃないか、と思ってしまいます。
まあ、事実関係を知らない私が、とやかくいうべきことではないかもしれませんが。
その団体職員さんが、元気で仕事をなさることを祈っております。
このところとても忙しかったせいでしょうか。
昨日、帰宅途中に車を運転しながら、妙なものを見ました。
大きな交差点で信号待ちをしていたのですが・・・
目の前を、自転車に乗ったおさるさんが通り過ぎていきました。
一瞬、ぎょっとして、でもあまりにもおかしくて、思わず笑みが漏れてしまったのです。
もう一回目を凝らして見てみたら、それは、小柄な男子中学生が、ヘルメットをかぶって自転車に乗っている姿でした。
お尻が上にあがってかっこいいスポーツタイプの自転車ならば、そういう見間違いをしなかったかもしれません。
その子は、ママチャリで、しかもサドルをずいぶん低くしていたものだから、背中が垂直になって短い足でペダルをぐるぐる踏んでいる、おさるさんに見えたのでした。
そういう見間違いをやらかして笑ってしまった自分がまたおかしくて、笑ってしまいました。
う~ん、こりゃだいぶ疲れてますなあ・・・
報道ステーションのコメンテーターをしている五十嵐浩司氏。
朝日新聞編集委員をしているそうです。
彼が昨日の報道ステーションで発した言葉に耳を疑いました。
民主党の代表選挙にからみ、
「立候補者は政局ではなくて、政策を語ってほしい。こういうテレビを通じてでもいいので。」
え? は? なに?
思わずテレビに向かって怒鳴ってしまいました。
政策を聞きたかったら、聞け!
テレビ朝日の記者が、立候補者に聞けばすむ話だ。
聞かないから語らないだけやないか!
だいたい、候補者がみんな小沢一郎さんのところに、支援を求めにあいさつに行った、とどのテレビ局もそればっかり。
まるで各候補者を小沢さんが呼びつけたかのような印象を与える報道ばかりでした。
でも、小沢さんが呼びつけたのではありません。
候補者が支援がほしくて、行っただけの話じゃないですか!
それがいかんというなら、候補者のほうを批判しなさい。
そして、各候補者がどういう政策をやりたいのか知りたいのなら、取材しなさい。
少なくとも、野田義彦氏は雑誌で、小沢鋭仁氏は独自に政策集を、最近出しています。
そういうのは全く取り上げないで、候補者が政策を語らない、政策論議がないなどというのは、マスコミの怠慢である。
マスコミは、政治家がだれかと密会するところばかり追いかけとるやないか。
まともな取材ができるやつはおらんのか!!!
挙句の果てに、候補者が政策を語らないなどと、開いた口がふさがりません。
むかむかしながら夜が明けたら、今度はあさっぱらから「みのもんた」もアホなことを言っておりました。
五十嵐氏と同じことを。
「政策が知りたいよね~。」
アナウンサーの段取りを無視して言いたいことをただだべっている「みのもんた」が、政策を知りたいやって?
知りたきゃ聞けよ!
政治家に直接聞いたらいいんだ。
何を偉そうなことを言っているんだ。
もうとにかく、テレビはアホばっかり。
ついでに言うことではないが、テレビだって立派な既得権益ですよ。
今新しいテレビ局作って電波を使えるかというと、できません。
総務省が許認可権を持っているし、既存のメディアが保護されまくっているからね。
そのテレビ局と電力会社と、どこが違うねん。
今になって、東電を批判する権利はテレビ局にはありません。
やれ発送電分離だ、電力会社は民間企業なのに保護されすぎ、と言うんなら、テレビ局だって民間企業なのに保護されすぎでしょ。
ちょっとでも自分らの地位が危うくなると、「報道の自由」だの「公共性」だの言う彼らに、何の正義があるもんか!
このごろテレビの話題ばかりです。
いかに自分がテレビっ子なのかがわかって、お恥ずかしい気持ちです。
毎日、テレビに向かって文句言って、そんなんなら見んでもええやん、って自分で自分に突っ込みいれて…
インターネットのほうが自立的に情報を取りに行くにはええのですが、何かをしながら見るってことができません。
それで、ついついテレビに流れてしまうんですね。
まあ、そういう意味ではテレビで見たことも、半分以上はその場で忘れてしもてますねん。
さて、昨日のNHKスペシャル。
「新エネルギー覇権争奪戦 ~日本企業の闘い~」を見て、なんだかちょっとだけ元気が出たんです。
もう、津波で全部流されてしまったところに、都市を一から再生するんだから、いっそのことスマートシティを作ったらよろしいやんか、ということでした。
スマートシティというのんは、ひとつの企業だけではまかないきれないらしく、例えば日本のいろんな企業が得意分野で参入することができる上に、自然エネルギーを使用した電力を無駄なく使い、不足分だけを大手電力会社から買い入れるというような構造だそうです。
ちょっと心配なんは、スマートグリッドのことです。
これは、その地域の電力使用量を逐一コントロールセンターで把握していて、供給を上回る需要が発生した場合に、コントロールセンターのほうで強制的に使用電力を下げてしまうことができるらしく、たとえば夏の暑い盛りに、電気が足らんから各家庭のエアコンの風量を強制的に下げてしまう、というようなことだそうです。
もし仮に、そこの家に人工呼吸器をつけた人がいた場合に、人工呼吸器への電力供給が下げられたりしないんでしょうか。
それと、自分が家で何にどんだけ電気を使ってる、なんてことが全部バレバレになってしまうんじゃないか、プライバシーが丸裸になるんじゃないか、ということも心配です。
まあ、そういう心配もありつつ、この大震災を逆手にとって、日本の技術力がアップすることになればそれはそれでうれしいわあ、と思った次第。
ちょっと気になったのは、アメリカのベンチャー企業の若い社長さんが、福島県相馬市に太陽光パネルを寄贈して、太陽光パネル事業で進出を始めたこと。
放射線のことなんか、気にしてないふうでした。
あの社長さん、トヨタと電気自動車事業で提携を決めた人です。
小さい会社だから何でもできる…のだそうです。
まあ、いろんな国の企業が、今日本に熱視線を送っていることは間違いのないことのようで。
お互い切磋琢磨して技術力を上げつつ、被災地を中心に日本人がまた元気になるかもしれへんと思い、ちょっと元気の出た夜でした。
NHKスペシャル
「新エネルギー覇権争奪戦 ~日本企業の闘い~」
http://www.nhk.or.jp/special/onair/110821.html
東日本大震災を境に、全国的に電力不足に陥った日本。いま、風力発電や太陽光発電など再生可能エネルギーの導入に俄然注目が集まっている。
なかでも加速しているのが、企業の水面下の動きだ。国内・国外の企業が、日本を舞台に「スマートシティ」とよばれる省エネ都市のシステム作りを競っている。
震災前から、人口増加が急速に進む新興国で、エネルギー効率の高い都市の実現に向けて取り組んできた日立製作所。今こそ海外で積みあげたノウハウを総動員して、被災地の復興のために最新の技術を提供し、日本発の新たなエネルギーとコミュニティのモデルを築こうと動き始めた。また三井不動産、シャープなどもスマートシティのプロジェクトを結成し、「ジャパンモデル」の構築を急いでいる。
一方、海外勢の動きも急だ。アメリカのベンチャー企業の経営者は、福島・相馬市に太陽光パネルの寄贈。被災地側はこれをきっかけにソーラーシティを建設し、雇用と未来を創出したいと希望を抱く。さらにニューヨーク・ウォール街のヘッジファンドも、震災以後、再生可能エネルギーへの投資を積極的に進めている。
この震災は世界を変え、エネルギー革命への移行を引き起こす引き金となった。時代の針は一気に回り始めた。最前線の取材で、スマートシティをめぐる新たな潮流をリアルに伝えながら、技術立国ニッポンが取るべき道を探ってゆく。
東日本大震災が起きた今年の高校野球は、マスコミにとって、話題に事欠かない大会になったと思います。
特に被災地から出場した高校のチームが、勝ったり負けたり、他の高校に転校してしまった部員の話があったり、親を亡くした部員の話があったり。
スポーツにはつきものの、「感動秘話」。
まあこれは、マスコミの習性みたいなもんだから、特に今年のように大きな災害が起きた年は、目くじら立てて怒るようなことでもないか、などと思っておりました。
そもそも、高校野球にはあまり関心がなくなって久しい私にとって、今年の高校野球が特別な大会というわけでもありませんでした。
夜のニュース番組などで見せられる結果を、ただぼんやりとながめているようなものです。
それでも、被災地でもそうですが、若い人がスポーツに汗を流す姿はすがすがしいものがあり、その映像を見ることで悪い気持ちにはなりませんでした。
ところが、昨日はチョットがっかりさせられました。
栃木県のみなさんには、先に謝っておきます。
作新学院という栃木県代表の高校が、奈良県代表の智弁高校を破った昨日の試合。
1-1のスコアを2-1にした場面。
3塁にいた選手が、ホームベースに向かったときに、どう考えてもホームベースにまっすぐに走ったのではなく、キャッチャーにまともに体当たりして、そのあとホームベースにタッチしたんです。
当然、キャッチャーはぶつかられて倒れてしまいました。
結果論かもしれませんが、あの体当たりによって、彼が得点できたとは思えません。
いや、仮に体当たりすることによって、得点できたとしても、私はああいうスポーツ本来の技能とは違うところでのずるい行為は、嫌いです。
高校生でも、あんなずるいこと、するんやな。
心の中で、思わず言いました。
悪いことに、その映像は、作新学院を準決勝に導いた得点シーンということで、いろんなテレビ局で何度も流れたんです。
だから、何度も見せられて、何度も腹が立ちました。
そして、がっかりしました。
今朝、その作新学院は青森の光星学院に負けたようです。
まさかばちがあたったわけではないでしょうけど。
高校野球の選手へ。
キャッチャーに体当たりして相手を倒さなくてもいいように、普段から足を速くするためのトレーニングをしましょう。
キャッチャーに体当たりして相手を倒さなくてもいいように、できるだけ遠くに球を打つ練習をしましょう。
近頃は、外国製の電化製品やパソコンなどが普通に売られている時代です。
パナソニックが、サンヨーの白物家電部門を中国のメーカーに売り飛ばすそうです。
人件費も高いし、電力供給も危うくなってきて、製造業は海外へ出ていくしかないのだと言われ続けています。
でも、私は、日本はものづくりを捨ててはいけないと思うのです。
先日、久しぶりに父と会いました。
もう70をとうに過ぎたおじいさんになっていました。
毎回1~2年ぶりに会うものだから、歳の取り方が顕著に見えてどきっとさせられるのですが、自慢の歯は1本の虫歯もなく、1本も欠けることなく健在で、
思わず、
「それ、入れ歯なん?」
と聞いてしまったほどでした。
さて、その美しい歯の持ち主である私の父は、40年間、サラリーマンとしてベアリング工場に勤めていました。
ベアリングというのは、あらゆる回転物に使われていて、電車、新幹線、自動車、飛行機、ロケット、医療機器など多岐にわたります。
いずれの場合にも、数ミクロンの狂いも許されない円形、球形でなければなりません。
わずかな狂いは、ベアリングを破壊させて大きな事故につながります。
父は、工業高校を卒業してすぐ入社しましたが、退職前には勤めていた工場の品質管理の責任者をしていたそうです。
「万年係長」だったと聞いていたはずでしたが、最後は「品質管理室長」になっていたそうです。
初耳でした。
父は、出来上がったベアリングが不良品でないことを計測する機械を設計したそうです。
それによって、人海戦術でやっていた計測作業が自動化され、人件費を大幅に節約することができたのだそうです。
実際、阪神淡路大震災の時、停電や機械の故障で、一時的に人力で計測作業をしていた時期があって、その時は製品が山積みになって、遅々として進まなかったとのことです。
地震が起きて、その機械の威力をみんなが再認識したのだ、と父は自慢げでした。
印象に残った父の話。
父は、品質管理において、「どこまで不正確で許されるか」を計算して現場に指示していたということです。
どんなに機械化しても、コンピュータを導入しても、設計図通りに製品が出来上がることはまずできないらしく、設計図からどれぐらい狂ってもベアリングが耐えうるのか、を知らなければ、出来上がった製品を出荷していいのかどうかが判断できないのだそうです。
父はそれを、様々な数式を駆使して算出し、できるだけ標準化していったそうです。
話をしているうちに、老けていた父の顔は、いつの間にか現役時代の顔に戻っていました。
あれあれ、若返った!
そんな風に思いながら、父の話に耳を傾けていました。
停年になって、会社からはずいぶん慰留されたそうです。
しかし、子供のころ患った中耳炎によって難聴だった父は、会議で話が聞き取れないなどの苦労に、それ以上耐えられないと思って、惜しまれながら退職したようです。
私たち日本人が自信を持っているのは、やっぱりものづくりなんじゃないのか、と、しみじみ思いました。
だから、電力の安定供給は絶対に必要です。
原子力がだめなら、それに代わるエネルギーを何としても確保しなければなりません。
ものづくりまで手放さなければならなくなったら、日本はもうオシマイという気がします。
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