入院中はテレビのほか、読書をする時間にも恵まれました。

読もうと思って買っておいた本3冊を読むことができました。

 

「知事抹殺 つくられた福島県汚職事件」佐藤栄佐久 著

「リクルート事件・江副浩正の真実」江副 浩正 著

「田中角栄の真実 弁護人から見たロッキード事件」木村 喜助 著

 

はじめの2冊は、それぞれ福島県汚職事件とリクルート事件の被疑者が、逮捕・起訴され裁判にかけられた過程を書いたもの。最後の1冊は、ロッキード事件で田中角栄元首相の弁護人をつとめた人が書いたもの。

 

まったく異なる事件について書いた本なのに、検察とマスメディアの関係や取り調べの手法は、まったく同じといっていいものでした。

 

検察は、マスコミに、あたかも被疑者が「有罪」であるかのようなリークをして世論を味方につける。

世論が盛り上がると、「世論がこう言っているんだから、あんたを起訴するよりほかない。」とごねる。

事件への関与を否定すると、脅す、なだめるーそれは、恐ろしいほど暴力的であり、感情的だーを繰り返し、検察が描いた通りの供述書を作文して、サインさせる。

裁判所は、その作られたストーリーにそった「自白」を最も重要な証拠として「有罪判決」を下す。

世論は、「やっぱりね。」と溜飲を下げる。

 

陸山会の政治資金規正法違反事件で、検察擁護をしていたヤメ検の宗像弁護士は、リクルート事件の時、東京地検特捜部の副部長で主任検事をつとめていたようですが、江副氏の取り調べに時々出てきて、「上が納得しないから」と何度も供述調書を書き直し、江副氏に泣きつくふりをしてサインをさせていた様子が、赤裸々に描かれています。

 

県知事をつとめたような人、会社の社長や会長をつとめたような人、そんな社会的に地位の高い人でも、次第に検察のペースに巻き込まれて、うその供述をしていく様は、「自分が無実ならそれをなぜ貫かないのか。」と驚かされる一方で、そんな人たちでさえ、拷問のような取り調べによってでたらめな自白をさせられるのだから、ごく普通の人ならば、恐怖と孤独に打ち勝つことなどとうていできないのではないだろうか、と改めて思うのです。

 

検察リークや自白の強要といった問題から、人々の関心が薄れている今、取り調べの可視化を、訴え続けなければならない、と気持ちを新たにしました。

 

 

 

 

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