昨日のNHKスペシャルは、女子フィギュアスケートの浅田真央選手を取り上げていました。
昨シーズン、世界選手権大会で、韓国のキム・ヨナ選手との間に開いた点数を縮めるために必要なプログラムは何かを考えた場合に、技術点もさることながら、演技構成点をもっと上げなければならないということで、今シーズン、フリーのプログラムに、技と技の間のつなぎに、かなり難しい振付を取り入れたらしいです。
そのために、ジャンプに入るまでの時間が短くなったりして、グランプリシリーズではジャンプのスランプが続く結果となりました。
一方のキム・ヨナ選手が高得点をマークしていくにつれ、タチアナ・タラソワコーチは、よくないんじゃないだろうか、という意見が、フィギュアスケートファンの間からも漏れてくるようになりました。
わたしも、もっとジャンプを指導できるコーチについたほうがいいんじゃないだろうか、と思っていました。
選んだ曲も随分難解というか、難しい曲でしたし…
しかし、昨日の番組を見て、タラソワコーチでよかったのかもしれないなあと思いました。
夏のロシア合宿を終えて、浅田真央選手が帰国の途についた日、タラソワコーチが自宅で、昨シーズンの浅田真央選手のフリー演技「仮面舞踏会」のビデオを見ていました。
とても印象に残ったのは、その目から涙がこぼれおちたことでした。
とても難しい振付でも、懸命に習得してタラソワコーチの期待にこたえようとする浅田真央選手を、タラソワコーチはとても大切に思っているということが伝わってきました。
タラソワコーチにとって、浅田真央選手は、すでに愛弟子になっていて、二人の師弟関係は外野からの騒音で壊れるものではないという気がします。
タラソワコーチは、「限界に挑戦した者のみが、オリンピックの金メダルを取る資格がある」と述べていました。
キム・ヨナ陣営は、魅力的な振付で観客を魅了しはするけれど、ステップの途中に小休止をとれるようにするなど、「無理をしない」プログラムになっているようです。
バンクーバーはどんな結果になるかわかりません。
私はむしろ、浅田真央選手が、限界に挑戦することで、今年以上に4年後のソチオリンピックで、花開くのでは、と期待しています。
タラソワコーチに師事したことは、長い目で見れば、誰にも真似できない品格のあるスケートができる選手になれるということではないだろうか、という気がしています。
浅田真央選手には、今ある力を精いっぱい発揮してもらいたい、そう思います。
…ちょっと残念なのは、ラフマニノフの「鐘」は、オーケストラではなく原曲通りピアノのほうがよかったかな…
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