小沢一郎という政治家を、古い政治家と呼ぶ人がいます。

私は、そういう根拠のない批判を支持しません。

 

小沢一郎氏が、心血を注いているのは、日本に真の議会制民主主義を根付かせることだからです。

そのためには、官僚主導から政治家主導へと転換を図らなければなりません。

官僚が、官僚の価値判断で世の中を動かすことは、民主主義に反するからです。

 

いったい、官僚の判断でやったことの責任はだれが取るのか。

 

犯罪に手を染めない限り、官僚は身分が保障され、政策の失敗も税金の無駄遣いも、誰一人として責任を取ることはありません。

しかし、その官僚は国民が選んだんでしょうか。

国民が選ぶのは政治家であって、官僚ではありません。

国民が選んだ政治家の中で、多数を占める政党が政権を担う。だから、政治が失敗だと判断されれば、国民は選挙で政権交代させます。

官僚というのは、時の政権の方針に従って、それを実現す

るために存在するのです。

それが、仮に自分の意に反したとしても、それに従わなければなりません。

なぜなら、それが国民の意思だからです。

 

小選挙区制を推し進めようとしたのも、小沢一郎氏でした。

中選挙区制度である限り、国民の判断は、あいまいになってしまいます。

自民党と民主党の議員が、同じ選挙区から選ばれたら、国民の意志はどっちにあるのかわからなくなってしまいます。

 

小沢一郎氏は、日本に真の議会制民主主義を根付かせるために、国民も自立しなければならないと考えています。

その国民の自立を支えるのは、情報です。

小沢一郎氏は、自民党幹事長時代から、記者会見を記者クラブに所属している記者以外にも開放していました。

国民の判断材料となる情報に偏りがあってはならない、と考えていたからです。

そのことを快く思っていなかった大マスコミがいたかもしれません。

今現在も、民主党幹事長として、小沢一郎氏はすべての記者会見を記者クラブ以外にも開放しています。

 

昨年西松建設の献金疑惑が報じられた時、小沢一郎氏はいち早く企業団体献金の全面禁止の方針を打ち出しました。

その時の自民党の反応は、「盗人たけだけしい。」でした。

現在の政治資金規正法では、警察や検察の思惑ひとつで、逮捕されたり、おとがめなしになったりしていまいます。

そういう不公正を正すには、全面禁止しかありません。

 

小沢一郎氏は、民主党の組織委員長・企業団体対策委員長に、細野剛志衆議院議員をあてました。

細野議員は、企業からの献金は受け取らず、個人献金のみで政治活動をしています。

そういう、企業団体とのしがらみの全くない人間を、民主党に近づこうとする企業や団体の窓口に据えて、民主党と企業団体との関係をクリーンにする意図があった、と私はみています。

 

一方、小沢一郎氏は、国会改革にも着手しました。

自民党政権時代、官僚答弁が問題になったものの、政府委員と名を変えて、結局官僚が国会答弁に応えることを許してしまいました。

現在民主党は、官僚が国会で答弁することを禁止しています。

その極致は、内閣法制局の答弁をも禁止したことでしょう。

憲法解釈を一官僚である内閣法制局が行ってきた無責任体制を、小沢一郎氏は改革したかったのです。

国会での発言は、すべて政治家が責任をもつ。

当たり前のことが、いままでずっと実現しませんでした。

 

政権交代が実現した前後だったか、小沢一郎氏はイギリスに飛び、議会制民主主義のさらなる実現に向けて、情報収集にあたっていました。

 

小沢一郎氏が目指しているのは、真の民主主義を根付かせることです。

それは、族議員が官僚と一体になって民を巻き込んで政策を動かしていく古い政治とは対極にあります。

そんな小沢一郎氏が、なぜ古い政治家と言えるのでしょうか。

 

東京地検特捜部と全面対決している小沢一郎氏の、激しい怒りの源は、逮捕権という絶対的な権力をもつ官僚組織である東京地検特捜部が、その時々の勝手な正義感で、おとがめなしになったり逮捕したり、不公正な判断をしていることにあります。

新聞やテレビが報じる「関係者による」情報(「検察」という文言が、いつの間にか「関係者」と変化し、検察に気を使う大マスコミのゴマすり)が、あたかも真実であるかのように世論を醸成し、その世論をバックに、「正義の味方」面をする検察と対決することに、何の問題がありましょうか。

 

昨日の民主党大会での小沢一郎氏のすべての発言を聞いてみるといい。

http://opinion.infoseek.co.jp/article/722

「真の議会制民主主義を実現するためにがんばる。」と最後に締めくくっています。

 

国家国民のために、力を尽くしているのはだれなのか、私たちは「自立した国民」として、自分の目と耳で判断しなければならないのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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