< なぜ有料? | メイン | 中東情勢とアメリカ >

昨日、ノーベル賞を受賞した日本人科学者が、合同で記者会見して、事業仕分けで科学技術関係の予算が削られていることへ抗議の意志を表明しました。

 

気になったのが、「テレビを見ていて腹立たしい。」というような発言をした利根川進氏。

あれ、利根川氏はアメリカ在住ではなかったっけ…

調べてみたら、2009年から理化学研究所の脳科学総合研究センターというところのセンター長に就任されていました。

 

利根川氏がノーベル生理学賞をとったときは、あれは日本人じゃない、いや日本人だと、議論になりました。

結局日本人としてのノーベル賞受賞、ということになっているのかしら。

 

話がそれてしまいました。

私が気になりましたのは、「テレビで事業仕分けを見て腹が立った。」というくだり。

事業仕分けをテレビで見て、その是非を判断してはいけません。

なぜなら、官僚と仕分け人が厳しく対立している部分だけを切り取って報道しているからです。

新聞も、センセーショナルな見出しをつけるので、本当の議論の中身が正しく反映されていないことが多いです。

 

連休中、枝野議員や蓮舫議員がテレビに出演して、事業仕分けの意義を説明していましたが、その後の報道を見ても、事業仕分けの意味はそっちのけで、日本の科学技術が危ういというような偏った報道が相変わらず多いのは困ったものです。

 

そりゃあ、宇宙飛行士の若田さんにしたって、「宇宙開発にかけるお金を見直すことをどう思うか」って聞かれたら、「日本の宇宙開発は未来のために大切」って、言うよね。

みんな、科学技術は大切、という考えは同じなんです。

その大切な科学技術のために、今のお金の使い方でいいんですか、というのが事業仕分け、なんですから。

 

100円削って、その100円をより有効に使えるようにする。

 

その削る部分を行政刷新会議がやっているんであって、削った100円を何に使うかは、国家戦略室がやるんでしょう。

削るところだけクローズアップされるから、民主党がこども手当てや高速道路無料化を実現する引き換えに、科学技術予算を犠牲にしているかの印象を与えてしまうのです。

 

昨日はお昼休みに大学関連の予算についての事業仕分けをネットで聞きましたが、議論があちこちに分散して、仕分け人の思いもかなりばらついていました。

予算は縮小となっていたけれど、議論の中身は、いろんな意味での縮小であって、結論だけ見ていては「また削った」という感想になってしまいます。

 

理系ばかりにお金が流れて、文系は価値がないと考えるのか、といった質問も出ておりました。

 

あんたはヒマでええわ、って思われてる方がいらっしゃったら、ごめんなさい。

ただ、テレビと新聞だけでは、やっぱり誤解が大きいと、私は思っています。

 

 

 

 

 

 

 

固定リンク | コメント (5)

コメント

コメント一覧

この所 評論冴えていますね。
ノーベル賞受賞者も対象の研究中は良いのですが、済んでしまえば権威だけ。権威は権力に直結します。
事業仕分けを見ていますと如何に税金依存体質が作られて来たかが良く分ります。
あそこで省庁側で発言する学者は全て過去の権威で税金を飯のタネにしている人達と見れば納得出来ます。
9大学の学長が批判したのも同様です。どうせ税金で生きてゆくなら静かにしなさいと言いたいです。
皆さん自分の所は反対で後は知らん顔。いい加減です。税金払いたくなくなります。
written by 猫の親代わり / 2009.11.26 18:31
猫の親代わり さま


いつもコメントありがとうございます。
テレビや新聞の偏向報道にかなりあきれています。フリーのジャーナリストなどは、事業仕訳を実際に見て取材をした結果をもとに報道していますが、それらを見ているとテレビや新聞の報道とかなり異なります。しかし、テレビの情報が中心の人たちもまだ少なくないと思いますし、偏った情報で世論が誘導されはしないかと、気になっています。
written by 三毛猫 / 2009.11.26 18:57
ある独立行政法人研究所所属研究員の発言を紹介します。
「出来もしない目標の立て、結果的に出来なかったと報告すればよい。だれもがやっていることでないか。」
「人命はプライスレス(なので、この研究の費用対効果は無限大。)」
国民の感覚から外れた認識の研究員がいることは確かです。
★「科学技術」だからといって、聖域化することは問題です。

いみじくも、科学未来館の理事長(?)の毛利さんは「実権がない」旨のと発言をされました。(強い言葉でいえば、実権がない)理事長職なら辞任されるべきです。

野依さんは理化学研究所の理事長です。11月25日の会見は、「ノーベル賞」の称号を利用したとしか思えません。理事長職として経営努力を求めます。

独立行政法人産業技術総合研究所前理事長(元東京大学総長・元日本学術会議会長)の見解では、研究の成果が出るまでに「死の谷」(=成果が出ない期間)があるとか。では、「死の谷」は何年なのでしょう?
★国民は研究(者)を支えきれません!


written by 労働者A / 2009.11.26 22:01
労働者A さま


いつもコメントありがとうございます。
国民感覚からはずれた研究者の方がいらっしゃるとすれば、なぜそういう方々が生き残れるのか、今までおとがめなしだったんでしょうか。これからは少しずつでも国民目線を入れることは大切ですね。ただし、独法イコール悪というヒステリックな反応をおこすべきではないですが…

written by 三毛猫 / 2009.11.27 17:49
>なぜそういう方々が生き残れるのか
★内部告発しましたが、取り上げてもらえませんでした。
この問題を顕在化させれば、この研究独法自体の存在価値が政府・国民から問われることになるからでしょう。
この研究独法の経営陣の念頭にあることは「組織維持」のみなのでしょう。

★科学技術の職業化と肥大化に伴い、「研究すること」が仕事になりました。
賃金を得るための「仕事=研究すること」を継続させることが第一の目的になっています。
written by 労働者A / 2009.11.27 21:35

コメントを書く

ニックネーム*
メールアドレス*
URL
内容*
※「利用規約」をお読みのうえ、適切な投稿をお願いします。
三毛猫
More プロフィール

Search

Calendar

<< 2012/05 >>
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

トップページ

Doctors Blog

ブログの購読

新着コメント