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昨年4月から始まったメタボ健診。

40歳以から74歳までの公的健康保険加入者全員が対象で、会社勤めのオトーサンだけじゃなく、たとえばその扶養家族の方々まで対象です。

そして、きめられた基準を超えた人は、保健指導を受けなくてはいけないのです。

 

制度の細かいことは、いまだにようわかりませんが(…あんまり知りたくもないし。)、保健指導でメタボが解消された人の人数の割合で、達成率がわるければ健康保険料が上がる仕組みになってたと思います、確か。

つまり、ペナルティが設定されておるわけです。

 

この健診と保険指導を義務付けられているんは健康保険組合。政府管掌保険なら、社会保険事務所。国家公務員なら共済組合。

従業員だけじゃなくて、その扶養家族まで、保健指導分まで面倒みなけりゃいけない制度で、費用負担はものすごいものです。

 

ある会社では、保健指導に1人あたり3万円もするとか、聞きました。

 

産業医の立場で一番腹立たしいのは、メタボ健診が導入されてから、健康診断の正常値がどんどんきびしくなっていること。

企業でやる健診は、労働者の健康管理が目的なんですが、一人の労働者が会社の健診とメタボ健診を2回受けるのは二度手間だから、ということで、健診の項目も基準値も、メタボ健診のほうに合わせられてしもうたんですね。

だから、これまで以上に、健診で「*」のような「異常ですよ」と示すマークがついてしまう人がめちゃめちゃ増えたんです。

 

でも、よう見たら、これってそんなに目くじら立てなあかんほどの数字なん? というの、多いんです。

LDLコレステロールだって、血糖値だって、そこまで厳しうせんとあきませんかねえ…

 

なんか、メタボ健診優先で、そもそも会社がやらなあかん企業健診がすご~く軽視されている気がしますねん。

 

メタボ健診後の保健指導にお金かけたくないから産業医にやってくれ、って言ってくる企業も少なくないらしいですが、私は専属産業医でもないし、企業が義務を負っている健診でもないんで、頼まれても断るようにしています。

 

ところで、メタボ健診をやってみて、どれだけ人々が健康になったんでしょうか。

このたび発表された国民健康栄養調査では、メタボの人が減ったとか言うてましたが、それってメタボ健診の効果なんでしょうか。

それとも、やたらとテレビなんかで「メタボ」「メタボ」言うてますんで、その効果なんでしょうか。

 

私はそっちの宣伝効果のほうが大きいんじゃないだろうか、と思っています。

もちろん、メタボ健診に批判的だから、どうしてもそういう考えに偏るんかもしれませんが。

 

フツーの基準値で判断して、フツーに健康指導させてもらいたい、と常々思うています。

 

 

 

 

 

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