八ツ場ダムの建設工事について、地元の人が継続を求めているといいます。
ダムや道路など、国の大型公共事業のほとんどが、ここに象徴されるように、計画から何十年も経過したものばかり。
これからはじめる公共事業を中止するよりも、継続中の公共事業を中止することの方が、何十倍もエネルギーがいり、難しそうです。
なんでも、最初は地域住民は八ツ場ダム建設には反対だったと言います。
ところが、途中で賛成派に回る人が出てきて、反対派と対立するようになったそうです。
地域内での長い対立を経て、どうにかこうにかほぼ全員が賛成して建設が始まった、という経過を聞けば、いまさら止めるのも…という声が出ても、それはそれで仕方のないことかもしれません。
しかし、このダム建設を中止にしなければ、すでにはじまっているあらゆる公共工事は、どんなに計画が現状と合わなくなっていても、どんなに税金の無駄遣いにつながっても、続けるしかないという、思考停止状態に陥ってしまいます。
少なくとも、民主党はダム建設を中止にする代わりに、ダムに頼らない地域活性化を目論むのだと説明しているし、私はその方が長い目で見た場合に、よほど地域のためになると思うのです。
そういう思いをもちつつ、八ツ場ダム工事事務所のホームページに行ってみました。
行ってみて、新たに怒りがこみ上げてきました。
ダム建設、のはずが、アナタ、「やんば館」なる資料館まで建てておるではないか、
http://www.ktr.mlit.go.jp/yanba/chiiki/yanbakan.htm
その上に、「やんば館」内の展示や企画について、入札まで行っておるではないか。
http://www.ktr.mlit.go.jp/yanba/nyuusatsu/imgs/h210713.pdf
入札告示を見ると、「やんば館」の来館者のアンケート集計や傾向分析までやるという…
それって、全部税金でやるんですよね?!
まるでダム建設とは無関係なものまでひっくるめての公共工事。
その「やんば館」というのに、いったいどれくらいの人が訪れるのか。
その「やんば館」というのは、いったいどれくらいの人に八ツ場ダムの必要性を説得できたと言うのか。
挙句の果てには、来館者のアンケート調査までやって、自らの存在意義を自ら確かめなければならなくなっているのではないのか。
八ツ場の人々は、こういうばかばかしい公共事業の犠牲者であることは間違いありません。
だからこそむしろ、こういうばかばかしい公共事業から、早く足を洗えるようにしてあげることのほうが、よほど意味があると私は思っています。
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コメント
コメント一覧
のが有ります。医療や介護の世界は不況の中でも2倍
以上の求人が有ります。
国がそういう産業に、建設業を誘導しないと、国中が
無駄な新幹線、道路、ダム等だらけに成ってしまいま
す。
少子高齢化で、需要の減って居る産業は減らして行っ
て、今こそ必要な医療や介護に移行させるべきです。
コメントありがとうございます。
公共事業が、地域の安全や発展のために必要というのではなく、建設業界のためにあるという現在の構造を変える必要があるという仁様のご指摘、私も大いにそう思います。
もう何年も前から建設業者が多すぎると指摘されていたのに…
この政権交代というタイミングを活用しなければ、建設業界の再編成もまた、先延ばしにされる恐れが十分にありますね。
小泉元首相が「ウイングを都市部へ移行する」と宣言し、農漁村部から撤退したことで、日本の里山・里海の自然環境の崩壊はいっそう進みました。
これまでの自民党政権と官僚機構による負の遺産を精算することは簡単ではなく、たったの4年で果たすことはできないでしょう。
民主党政権には、建設業依存の雇用形態・地域振興策からの脱却に向けての一歩(国民への提案と信任)を、これからの4年の中で進めてほしい。
いつもコメントありがとうございます。
25年も前から、建設業依存からの脱却の必要性が指摘されていたなんて、知りませんでした。
新しい政治システムの構築を進めつつ、長かった自民党政治の後始末もしていかなければならないことを考えると、ご指摘のように、4年でようやく第一歩進めるかどうか、でしょうね。私たちも忍耐強くなければならないと、改めて思いました。
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