組織の中にいると、上司の命令には従わなければならないし、「何かおかしいな。」と思っても、なかなか口には出せないものです。
産業医をしていると、平社員さんとか係長さんとか主任さんとか、役職で言えば下の方の方たちは、結構重役さんの顔色をうかがっているのを肌身で感じます。
医者というものは、受け持った患者さんひとりひとりに対して、基本的に全責任を負っているので、病院という組織に所属していても、比較的独立心が強く、時に上司と対立などすることは、珍しいことではありません。
私などは、大学病院でも、教授や助教授や、講師などといった偉い先生方にも、時々反抗して嫌がられたものです。
そういう、ある意味恵まれた環境にいると、言いたいことも言えない社員さんたちは、日々忍耐の連続なのだと、気の毒になります。
霞が関官僚の中にも、実は「おかしい」と感じている人がいるのだと、最近知りました。
「プロジェクトK」というNPO法人を立ち上げた、平成9年前後に入省という若い官僚たちの集まりです。
かれらの一部は、ちょこちょこテレビに顔だしで登場し、堂々と「霞が関改革」を口にします。
首から下だけ映させて、「政治家なんかに何ができる。」と、気分の悪くなるようなものの言い方をする官僚に、時々遭遇しますが、そういうときは、霞が関改革に要するだろう時間と労力を想像して、私たちが政治家の背中を押さなければと気合を入れるのと同時に、「官僚のしたたかさ」を、いとも簡単に、当たり前のことのように容認してしまっている世論に、憤りを感じていました。
しかし、彼ら官僚の中には、大きな組織に埋没し、「いったい何のためにそれをしているのか」わからないままに、時間だけが過ぎ去り、いつの間にか、事務次官を目指すことや、天下りをすることだけが人生の目的であるかの風習に慣れていく人たちがいて、そのことに少なからず疑問を感じている人もいるのだということは、明るい材料です。
天下り人生なんて、そんなに楽しいはずはありません。
民主党が政権をとったから、あわてて、こっそりと天下って、そのことがバレた元官僚は、なんといやしいことか。
そんな恥ずかしい人生を送らなければならない官僚人生なんて、さっさとやめにして、まっとうな霞が関にすることは、実はまともな意識をもった官僚の人たちにとって、決して損なことではない、と思います。
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天下り人生、現在天下り・渡りをしている人は新政権誕生で心穏やかではないでしょうが、長年官僚をしていると出世と同時に権力が自分のものと勘違いし、天下った後結構優雅な生活をしています。収入は多く、送り迎えは高級車で。
友人の皮膚科医は臨床が好きで出身校から教授の誘いが有っても断っていました。勤務医ですが治療するのが好きで堪らないといってます。薬も出来るだけ少なくし、昼食もそこそこで朝から夕方まで診療しています。彼は電車通勤です。
全く正反対の生き方ですが、小泉元首相が言った人生色々かもしれません。
官僚の壁は厚く(良し悪しは別として、竹中平蔵著「構造改革:竹中平蔵大臣日誌」に書かれています)民主党もこれから大変と思います。暖かく見守って挙げたいと思っています。
いつもコメントありがとうございます。
ご友人の皮膚科の先生が生き生きと働いておられる姿が、目に浮かぶようです。
官僚の価値観を壊して再生していくためには、やはり国民による、官僚を圧倒するような後押しがなければならないですね。
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