キング・オブ・ポップスの死因は「他殺」なのだそうです。
他殺とは衝撃的でありますが、実態は日本で言うところの「業務上過失致死」。
マイケル・ジャクソンさんのおかかえ医師をしていたマーレー氏が、不眠症のマイケルさんに、複数の鎮静剤と麻酔薬を投与して死に至らしめた、というのです。
マーレー医師には多額の借金があったという話が出ており、「お金のためにマイケルさんを薬漬けにし、とうとう死なせてしまった。」と、ほぼどのメディアも結論付けたがっているようです。
どういう理由があったのかわかりませんが、医師が、患者さんの命にかかわるほどの薬を投与することに対しては、どんな言い訳も通りません。
それでも、私は少し、マーレー医師に同情的な気持ちがないわけではありません。
こんなふうに、想像してみるのです。
「先生、眠れないんだ。全然。何とかしてよ。」
「マイケル、もうすでに薬はたくさん与えたじゃないか。それ以上飲むと危険だよ。」
「眠れないぐらいなら、死んだ方がましだよ。とにかく眠らせてくれ。」
マイケル・ジャクソンさんは、身体のあちこちに痛みがあった、とも報じられていて、痛みのために眠れなかったのかもしれません。
あるいは、地位も名誉も得てもなお、孤独感にさいなまれていたのかもしれません。
眠っている間だけが幸福…
毎日毎日、つきっきりでマイケルさんの健康管理をしていたとすれば、マイケルさんにとって、何が最も苦痛なことか―それが眠れないということだったのではないでしょうか―マーレー医師は痛いほどわかっていたのではないか、と思うのです。
もしそんなふうな患者さんが目の前にいたら、医師としてどうすべきなのでしょうか。
医者は、患者さんを助けるために何をすればいいかを考え、それを施していく職業です。
だから、多くの医師は、患者さんを苦しめている病気をなんとか治そうとします。
考えられるあらゆる治療を施しても良くならないときほど無力感を感じるときはありません。
患者さんの苦しみと医学の限界の間に挟まれて、悩むことも少なくありません。
マーレー医師は、いろいろと試してみても眠りに就くことができないマイケルさんを眠らせるために、通常では考えられないような投薬をしてしまった…
結果として、マイケルさんの命を奪うことになってしまった…
真相はそんなところではないのだろうか、と考えてしまいました。
いやいや、やっぱりお金欲しさに、求められるまま大量の薬を投与したのだという可能性は、やっぱりあるのですが…
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