自分の被爆体験をニューヨークタイムスに寄稿し、オバマ大統領の広島訪問を期待した三宅一生さんが、話題になっています。
「原爆を生き抜いたデザイナー」とレッテルを貼られるのをきらって、これまで被爆体験を語らなかった三宅一生さんは、核廃絶を唱えたオバマ大統領の演説に感動し、自分の経験を語るべきだと思ったそうです。
そう、やっぱりオバマ大統領、なんですね。
ニューヨークタイムスの記事を映像で見せながら、和訳を読み上げる報道の仕方にも問題があって、日本テレビ系列の「ZERO」という報道番組では、三宅一生さんの日本語で書いた手書き原稿の映像を流していたので、あとでご本人が英語に訳したのか、誰かが英訳したんだろうということはわかりましたが…
日本人が被爆体験を語るのに、アメリカの大統領の演説の力を借りなければならないことは残念であるし、ましてやその体験が英語で表現され、アメリカの新聞記事で読まされるということのわびしさは、そのまま、国際社会における日本の力の無さへのわびしさと重なってしまいます。
せっかく意を決して被爆体験を語ってくれた三宅一生さんには、ちょっと申し訳ないけれど、世界中で唯一、原子力爆弾を落とされた経験を持つ日本の存在感が、まったくないことを、改めて見せつけられた気がしています。
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