トリインフルエンザに気を取られている間に、ブタインフルエンザが突如として問題になってしまいました。

トリインフルエンザの感染が報告されている地域を示した地図を見ると、今回のブタインフルエンザの人間への感染が報告された地域は、空白地帯ともいえるべきところ。

http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/map-ai2009/tori090424.gif

 

何が起きているのでしょうか。

 

医学生のころから感染症が苦手だったので、国立感染症研究所のホームページの総説を読み、改めてインフルエンザウイルスについて学んでみました。

http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/intro.html

 

インフルエンザウイルスは、ウイルスの粒子の中にある核タンパク質の複合体の抗原性によって、3種類に分けられているのだそうです。

それが、A型、B型、C型。

B型やC型も、人間に感染するそうですが、人間以外に感染する動物の種類がかなり限られているせいか、極端に流行したり変異したりしにくいのだそうです。

 

問題は、A型。

A型のインフルエンザウイルスの表面には、赤血球凝集素とノイラミニダーゼという糖タンパクが飛び出ていて、赤血球凝集素にはH1~H16の16種類、ノイラミニダーゼにはN1~N9の9種類の種類があるんだそうです。

そして、A型インフルエンザウイルスは、HとNの組み合わせで亜型が存在するのですね。

H1N1とか、H3N5とか…

いくつあるのかな。16×9で144種類!?

 

そのうち人間で流行したA型インフルエンザの亜型は次の通り。

 

スペイン型(1918年~1957年ごろ):H1N1

アジア型(1957年~1968年ごろ):H2N2

香港型(1968年~現在まで):H3N2

ソ連型(1977年~現在まで):H1N1

 

同じ亜型でも、ちょっとずつ抗原性が違うらしく、スペイン型とソ連型では、同じH1N1だけど、スペイン型に効く予防接種でもスペイン型では効かないのだそうです。

 

 

香港型で40年、ソ連型で30年ずっと流行し続けているので、そろそろ新しいA型インフルエンザウイルスが人間で流行するのではと警戒されていた筆頭が、高病原性トリインフルエンザ(H5N1)なのですね。

 

今回メキシコで人間に感染したブタインフルエンザは、H1N1型なのだそうです。

 

ところで、メキシコでは豚の間でインフルエンザが流行っていたんでしょうか。

どこの養豚場で人に感染したんでしょうか。

その豚は、鶏の場合と同じように処分されたのでしょうか。

そのあたりの情報が、あまり伝わってきません。

 

どうやって、ブタインフルエンザが人間に感染した、とわかったのでしょうか。

 

パニックになる必要は全くないにしても、一番知りたい情報が伝わってこないので、ちょっといらいらします。

 

 

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