そもそも、厚生労働省が特定健診を、十分な検討もせずに導入するから、健保組合も健診の費用をねん出するのにひいひい言って、組合員の福利厚生費も削らねばならなくなって、いろんな批判が出るんです。
その根拠となっているのは、内臓型肥満がもとになって、糖尿病とか脂質異常症、高血圧などを合併するという研究結果から出ているんでしょう。
でも、あまりに世間の非難が大きすぎたのか、その後次々と、「少々肥っているほうが健康」とか、特定健診のおかげで医療費は余計に増える、などとあちこちで不満が噴出してしまいました。
最近は、特定健診導入を決めた厚生労働省がお金を出している「厚生労働省研究班」の研究結果が、あたかも「肥満」は問題ないかのような、また肥満より「やせ」のほうが問題だとか、そういう結論の発表をするもんだから、ますます特定健診の意義があやしくなってきてしまいました。
今朝報道された「若いころより体重が減る方が死亡率が高い」という研究報告(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)。
論文が示されてないので詳細がわかりませんが、報道によれば、
ということらしいです。その結果で、
ということなんだそうです。
でも、人間いつかは何かの原因で死ぬんであって、しかも69歳の人を13年間も追跡したら、調査が終わった時点で82歳ですよ。
それに、長寿の研究でもよく触れられるように、やっぱり遺伝的な背景は無視できませんよねえ…
どういう年齢構成だったのか知りたいところだけど、この結果だけ見て、また「死亡率」だけ見ても、やせるほうが悪いとは言い切れませんよね。
むしろ、病気にかかる率の方が重要と私は思います。
それでもやせている人の方が病気にかかる率が高いのだったらそれなりに意味があると思いますけど。
あと、食生活の影響はどうなんでしょう。
それに、自主的に運動したりカロリーを制限したりして体重を積極的に減らした人は含まれているんでしょうか。
謎の多い研究結果です。
発表するなら、詳細がきちんとわかる状態で発表してほしいですね。
なんか、特定健診を強引に始めてしまったことへの懺悔のようなこういう研究報告は、太っている方が健康という安易なメッセージになってしまってよくありません。
結局、肥満が悪さをすることもあるし、無関係に生活習慣病を発病することもある、ということなんでしょうけれど。
疫学調査って、なんか胡散臭いなあと思う今日この頃です。
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