先日、ある会社社員のCさんと、面談をしていた時のことです。
このところの派遣社員、期間工、などの大リストラについて、どう思うか聞いてみました。
Cさんは正社員で、今のところリストラの恐れもありません。
そういう立場の人が、非正規社員さんのことをどう思っているのか、興味があったのです。
「フリーターとか、定職に就かないことがかっこいいと思ってきた人らだから、かわいそうとは思わない。自己責任ですよ。」
なんと答えていいか、ちょっと戸惑うような言葉がかえってきました。
Cさんのような考え方をしている人もいるということは、いろいろなメディアの情報から知っていましたが、面と向かってそのような意見を聞くと、このご時世に、リストラされる人たちに批判的な意見は前に出にくいけれど、実は意外とそういう考えをしている人も多いのかもしれないなあと思いました。
自ら進んで非正規雇用に身をおいていたのだから、リストラされても仕方がない…
もともと雇用調整に利用しやすいから、企業はこぞってそういう人を雇っていたのだから…
確かにそういう議論もあるのだけれど、では、どこまでが自己責任として負わなければならないのでしょうか。
住むところを失ったり、
明日の生活費もままならなかったり。
厳しい寒空の下で、段ボールに身を包んで暮らすところまで落ちなければ、自己責任をとったとは言えないのでしょうか。
少なくとも、アメリカから押し寄せた金融危機の責任は、彼らにはないのではないだろうか、とも思います。
そこまで予想しておかなければ、結果はすべて自己責任なのでしょうか。
ならば、並みいるプロの経営者たちは、なぜこのような事態になるまで、何の対策も講じなかったのでしょうか。
人間は、失敗もするし、今、非正規雇用に自ら身を置いてきた人は、後悔しているかもしれません。
ただ、失敗をしてもまた再起することのできる社会でなければ、健全とは言えないのではないだろうか、と思います。
そのために、一時的にでも公的な支援を受けて、またがんばれる社会でなければ…
率直に意見を話してくれたCさんを責める気にはなりませんが、世の中がどんどん優しさを失っていくような気がしてなりません。
しんどい時代であります。
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | |||
| 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
| 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
| 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
| 26 | 27 | 28 | 29 |
コメント
コメント一覧
★労働者は好んで正規雇用に従事しているのではない!!!
・非正規雇用を認める派遣労働法とそれに賛成した与党・財界に責任がある。
・石油や食料まで投機の対象とした投資家に責任がある。これまでの儲けを、社会に還元しろ!!!
・細々とした貯金まで株式投資に誘導させ、眼前の収益向上のためにはなりふり構わない拝金主義システムに責任がある。
「舛添要一厚生労働相は26日、社会保険庁職員によるヤミ専従問題で、現役・OBの計40人を背任容疑で東京地検に刑事告発した。」とのこと。
★上司の監督責任は無いのか!!!
上記コメントので、「★労働者は好んで正規雇用に従事しているのではない!!!」はタイプミスです。
正しくは、
「★労働者は好んで非正規雇用に従事しているのではない!!!」
勝手に労働者を「診断」し、(無期限)休業の就業区分変更を事業者に勧告した産業医がいます。
不可解な診断根拠への労働者の質問に対し、この産業医は「顧問弁護士と相談の上、一つ一つに回答する義務はない。」と返答しました。
(この産業医も所属する)日本産業衛生学会が平成12年4月25日総会で承認した「産業保健専門職の倫理指針」が、一切無視されました。
「責任」は「自由(又は権限)」と一体のものです。例え
ば法律で死刑執行命令を出さなければならない事になってい
る法務大臣に「死刑囚を(死刑で)死に至らしめた責任」は
ありません。「正社員になるか派遣社員になるか」で派遣社
員を選んだのなら「自己責任」もありえるでしょうが、仕事
というものは「やりたい」だけではできず、「やってくれ」
という相手(雇用先)があって成り立つものですから、「派
遣社員という選択肢しか無かった」人に対しては「自己責
任」はないのではないでしょうか。「責任」というのは「何
に対してどれだけの」を明確にしなければ意味を成さないの
ではないかと思います。下手をすれば「騙されたのが悪い」
「この世に生まれてきたのが悪い」までいったりして。それ
と「自己責任」を言う場合、「言っている当人が取る責任」
でない場合が多いようにも感じられます。幸満ちゃん殺害事
件で母親が「一人で行かせた自分が悪い」といった事を
言っていましたが、こういうのが「自己責任」ではないで
しょうか。それはあくまで「たとえ犯人が死刑になっても殺
された者は生き返らない」であって、犯人の量刑には無関係
なわけで。
コメントありがとうございます。
派遣社員さんにもいろいろあって、ひとくくりにはできないのかもしれません。
コメントありがとうございます。
責任と自由(権限)は一体、ということ、私も同感です。
多くの派遣労働者が急に解雇されたことについて、企業の責任は何か、また派遣労働者にはどの程度の責任があるのか、あまり議論されずに、ある種の同情論が先行していることは、かえって「自己責任論者」の感情を高ぶらせるだけではないかとも思います。
アメリカ発の金融危機だから自然災害のようなもので、企業経営者には責任はないのだという話が通るのであれば、自然災害でさえいつおこるかわらかないので備えておくということをやるわけですから、企業にも備えが必要だったということもきちんと議論しなければならないですね。
mike>しんどい時代であります。
しかし、次代を担う子ども達に、将来の展望を持つことができる時代を引き継がねばなりません。
親から子へ、幾世代も続く、生命・人社会の連綿とした営みです。
儲けと利便性のみが追求され、親から子へ引き継ぐべきものを見失っています。
コメントありがとうございます。
自分が子供のころは、確かに未来がありました。
今の子供たちの目には、絶望する大人しか映っていないのかもしれません。
コメントを書く