先日、ある会社社員のCさんと、面談をしていた時のことです。
このところの派遣社員、期間工、などの大リストラについて、どう思うか聞いてみました。
Cさんは正社員で、今のところリストラの恐れもありません。
そういう立場の人が、非正規社員さんのことをどう思っているのか、興味があったのです。
「フリーターとか、定職に就かないことがかっこいいと思ってきた人らだから、かわいそうとは思わない。自己責任ですよ。」
なんと答えていいか、ちょっと戸惑うような言葉がかえってきました。
Cさんのような考え方をしている人もいるということは、いろいろなメディアの情報から知っていましたが、面と向かってそのような意見を聞くと、このご時世に、リストラされる人たちに批判的な意見は前に出にくいけれど、実は意外とそういう考えをしている人も多いのかもしれないなあと思いました。
自ら進んで非正規雇用に身をおいていたのだから、リストラされても仕方がない…
もともと雇用調整に利用しやすいから、企業はこぞってそういう人を雇っていたのだから…
確かにそういう議論もあるのだけれど、では、どこまでが自己責任として負わなければならないのでしょうか。
住むところを失ったり、
明日の生活費もままならなかったり。
厳しい寒空の下で、段ボールに身を包んで暮らすところまで落ちなければ、自己責任をとったとは言えないのでしょうか。
少なくとも、アメリカから押し寄せた金融危機の責任は、彼らにはないのではないだろうか、とも思います。
そこまで予想しておかなければ、結果はすべて自己責任なのでしょうか。
ならば、並みいるプロの経営者たちは、なぜこのような事態になるまで、何の対策も講じなかったのでしょうか。
人間は、失敗もするし、今、非正規雇用に自ら身を置いてきた人は、後悔しているかもしれません。
ただ、失敗をしてもまた再起することのできる社会でなければ、健全とは言えないのではないだろうか、と思います。
そのために、一時的にでも公的な支援を受けて、またがんばれる社会でなければ…
率直に意見を話してくれたCさんを責める気にはなりませんが、世の中がどんどん優しさを失っていくような気がしてなりません。
しんどい時代であります。
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