過日、スーパーマーケットに行った時のことです。

 

私は平日は買い物に行く時間がないので、週末に食材をまとめ買いしています。

だから、1週間のメニューをあらかじめ決めておき、必要な食材をメモしておいて、一気にスーパーマーケットで買うのです。

 

レジが終わって、商品を袋に詰めていました。

じゃがいもとかにんじんのような根菜類は袋の底の方に、葉っぱものやトマトなど傷みやすいものは上の方に。

ビン類は底の方に。

魚やお肉は、無料でもらえる氷を入れて。

豆腐やチーズなど、冷やしておかなければならないものは、なるべく氷入りの袋に。

 

あれこれ考えながら詰めていると、自然に眉間にしわがより、周囲に意識がいかなくなります。

 

ちょうどその日も、必死に商品を袋に入れていたのですが、視界の端っこに、小柄な女性が、2食入りの食パンとかお刺身など、ちょこちょこっと買ったものを袋に入れているのが見えていました。

 

いくつにもなった袋をカートの上に、よっこらしょ、と載せて、落ちそうになるのを手で支えながら出入り口に向かおうとすると、さっきの小柄な女性と目が合ってしまいました。

 

「それは、何日分?」

 

(あれ、どういう意味かな・・・)

 

ちょっと戸惑いましたが、

「1週間分です。」

と答えると、

「そうでしょうねえ。」

と、にこにこしながらその方が返してこられました。

 

黒いベレー帽に黒っぽいワンピース、薄化粧をしてとてもこぎれいで、昔、小料理屋の女将さんでもなさっていたかなあ、と思わせる雰囲気でした。

決して派手ではなく、なんか、とても品があって、いい感じでした。

 

髪を振り乱さんばかりに、がさがさ商品を袋に詰めていた自分とは対照的だったので、ふっと肩の力が抜けてしまいました。

 

あんなふうに歳をとりたいなあと、しみじみ思う出来事でした。

 

 

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