ガソリン税の暫定税率について、議論が続いています。
そんな中、国土交通省がガソリン税で集めたお金の中から、マッサージチェアや、100万円近くする豪華カラオケセットを購入していたことがバレてしまいました。
非難ごうごうとなるか、と思いきや、意外と世間は冷静のようです。
それとも、呆れて言葉にならないのか…
私の想像では、豪華カラオケセットを買った国土交通省の職員には、税金でそういうものを買うことへの罪悪感も、疑問に思う気持ちも、全くなかったのではないか、と思うのです。
これは、あくまで予算消化だったのでは―?
以前、大学院生の頃に、予算消化の象徴的な経験をしたことがあります。
大学生に対する講義の補助をする代わりに、少し報酬を支払ってくれるというシステムが大学にはありました。
現在は独立行政法人ですが、当時は国立大学でした。
大学院3年生の3月頃だったか、学生課から連絡があって、講義補助の支払い申請がまだ出ていないから、早く出すように、と言われました。
早く出すように、と言われても、その時期は研究室の教官の誰一人として講義を行っておらず、私自身も講義の手伝いを全くしてなかったのです。
支払い申請には、1回1回の講義について、何をどんなふうに補助を行ったかを200字以内で書かされるので、学位論文を書くのに忙しかった私は、やりもしない講義補助の支払い申請など、書きたくありませんでした。
電話口で、講義の補助をした実績もないし忙しいので申請するつもりはないと告げると、それでもなんだかんだと食い下がってくる大学職員の言葉にイライラした覚えがあります。
最後は、「他の研究室に予算を回します。」ということで、決着しました。
教官からは、「予算が余ってしまったら事務は困るんじゃないの。」と言われ、申請書を出さなかった私は、若干非難されました。
予算消化―
まさに、この経験は、予算を消化するために働いている役人の考え方に遭遇した瞬間でした。
毎年年度末になると、道路のあちこちで工事が始まる、あれと同じです。
だから、国土交通省の職員も、
「100万円ぐらい余ったから、今年度中に使わなきゃ。」というノリで、余った金額にちょうどおさまるような豪華カラオケセットを探し出してきたんでしょう。
何十何万何千何百何十何円の最後の端数まで合わせなきゃいけないので、カラオケ用のCDだの附属品だの、つじつま合わせにつけてもらったんじゃないでしょうか。
カラオケセットが必要かどうか、など彼らには関係ないのです。
お金の出所が税金であっても、彼らには関係がないのです。
あくまで、余った予算を消化したかっただけ。
こういうシステムが存続している限り、税金の無駄遣いはなくならないんじゃないでしょうか。
そうそう、昔、関連病院での修行が終わって大学病院に戻った時は、大学側から勝手に週4日しか働いていないことにさせられました。
すでに出来上がった雛型が配られて、いかにも自ら週4日だけ働いていますと申請しているように見せかけられました。
勤務計画書―そんなような名称だったと思います。
もちろん、週7日間みっちり働いていましたし、時間外勤務もタダ働きしてましたが。
書類上は、朝8時30分から午後5時まで、週4日しか働いていないことになっていて、日雇い労働者でした。
働いていないはずの時間に働いていて、労災にあっていたらどうなるのか、そんな知恵は私にはありませんでした。
そんなもんだ、と思って我慢していましたから…
医員の給与はあらかじめ予算で総額が決まっているので、戻ってきた医員の数が多ければ、頭割で一人分の給料は減り、医員の数がすくなければ、給料は増えるという摩訶不思議な現象でした。
なんか、やっぱりおかしいです。
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コメント
コメント一覧
>あくまで、余った予算を消化したかっただけ。
★その通りですね。
節約して執行残ができると、予算請求が過大であった指摘され、次年度の予算が減らされる。
焼け太りしかできない体質になっています。メタボだな。
コメントありがとうございます。
「役人のメタボリックシンドローム」とは名言ですね。
役人のメタボ体質を変えていくのに有効な処方箋を政治が打ち出せるのかどうか、改革の本質はここにあるのではないかと思います。
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