ぺぺは、小学生のころに飼っていた手乗り文鳥の名前です。
あとから知ったのですが、スペイン語ではぺぺはJoseという名前の愛称だそうです。Joseは男の子の名前ですが、ぺぺは雌の手乗り文鳥でした。
ぺぺは、母がベランダに布団を干していた時に、どこからともなく飛んできた鳥でした。
そして、逃げるわけでもなくうちにいついて、そのまま飼うことになりました。
母が窓を全開にして、掃除したり布団を干したりしても、一度も逃げることがなく、逆にどうしてうちに飛んできたのか不思議なくらいでしたが、理由は最後までわからずじまいでした。
ある日、ぺぺの巣のなかに、白い丸いものをみつけました。
ぺぺが卵を産んだのでした。
母と一緒に、雄の文鳥を買いに行きました。
小鳥屋さんがみつくろってくれた雄の文鳥には、ポポと名付けました。
しかし、ぺぺのかごにポポを入れると、ぺぺは逃げ回り、相性がよくないようでした。
ポポは気性が荒い鳥でした。
まもなく、ぺぺは死んでしまいました。
大切にしていたぺぺが死んでしまってとても悲しく、祖父の眠る墓の近くに埋めてやりました。
お墓参りをするたびに、ぺぺの埋めたところにも手を合わせて帰りました。
ひとり残ったポポは、相変わらず気性が荒く、私はかわいがっていたぺぺが死んでしまったのはポポのせいだと思っていました。
だから、あまりかわいがりませんでした。
そのうちポポは、うちから飛んで逃げてしまいました。
ポポが悪いわけではないけれど・・・
卵なんかかえらなくてもいいから、ぺぺ一羽を大切にしてやればよかった、と今でも思います。
そういえば、最近お墓参りもさぼっていて、ぺぺに手をあわせてやることがなくなってしまいました。
なんだか日々忙しいばかりで、仕事に対する意欲が低下しています。
忙しいせいなのか、歳のせいなのか・・・
ふと昔のことをなつかしく思い出してしまいました。
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