横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されてから、30年がたったそうです。

 

国会では、イラク特措法廃止法案と、新テロ特措法案が提出されました。

イラクについてもアフガニスタンについても、人道復興支援、国際協調という名目で自衛隊が派遣されましたが、私自身は、そもそも自衛隊を海外に派遣しなければならなくなった経緯を、もう一度よく思い出してみなければならないという気持ちが強くなっています。

 

イラクに先制攻撃を仕掛けるとき、アメリカはかなり強引な論理を、国連の安全保障理事会において展開しました。

イラクの航空写真まで持ち出して、あたかも大量破壊兵器が存在するかのごとく説明して、だからイラクを攻撃しなければならない、とぶち上げたのでした。

当時のパウエル国務長官がスクリーンに映し出された航空写真を指し示しながら説明をしていた光景を思い出します。

 

アフガニスタンでの戦争で、タリバンを北へ押しやって、アメリカ好みの政府を立ち上げたので、次はイラク、とアメリカは勇み足でした。

 

そのときの日本の政治の空気は、心のどこかに拉致問題解決ということがあって、アメリカにお付き合いしておけば、拉致問題解決にアメリカが手助けをしてくれるだろう、という考えが確かにあった、と思います。

 

討論番組で、政治家が拉致問題解決のためにもイラク派遣は必要だ、と言っていたことを覚えています。

 

いち早く、日本政府はアメリカのイラク攻撃を支持する声明を発表し、憲法のあいまいさをつくようにして、自衛隊をイラクに派遣したのでした。

反対意見はそれなりに出たと思います。

しかし、ついに大きなうねりにはならず、既成事実として受け入れざるを得ない状況に陥ってしまいました。

 

あれから、4年。

 

アフガニスタンではタリバンの勢いが復活しつつあり、

イラクではフセイン大統領が絞首刑になったものの、治安はいっそう悪化の一途をたどっています。

  

拉致問題は、アメリカが北朝鮮と2国間協議に入ったころから、あくまで「北朝鮮と日本の間の問題」とされ、アメリカの協力は全く得られなくなっています。

 

アルカイダは、もともとアメリカのCIAが組織したものだと言われているし、

タリバンも、パキスタンとアメリカの支援のもとに組織されたものだと言われています。

 

アメリカの外交は、アメリカの国益になるか否かのみで動いているのだから、その時々で言動はくるくる変わっていきます。

そんなアメリカにくっついて、「人道復興支援」などという耳触りのよい言葉でごまかされたくないなあ、という思いが私にはあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

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