再任された鳩山法務大臣が、記者会見で死刑制度について聞かれたときに、法務大臣がサインするという行為ぬきに、死刑が執行されればいいというような発言をして、話題になっています。
新しく誕生した福田内閣への、マスコミによる軽いジャブのような感じですが、それにしても、新しい法務大臣が就任するたびに、記者さんたちは、
「あんたは死刑に反対なの、賛成なの・・ どっち?」
と、おんなじ質問を繰り返しているようです。
死刑を判断するのは司法なので、行政がその決定に従わないというのは原則的には三権分立に反している、と私は思います。
いや、もちろん死刑制度に賛成か反対かということとは別に、というスタンスですが。
死刑制度反対論者は、人間は時に誤った判断をするので、仮に冤罪であった場合に、死刑が執行された後では取り返しがつかない、というのもひとつの反対理由としているのだろうと思います。
それはそれで、説得力のある説明だと思います。
私は死刑制度に賛成はしないのですが、廃止するのならばそれに代わる終身刑などの制度が必要なんだろうと考えます。
こういう議論を国会できちんとやって、国民の意見をよく反映した形で決着させていくことも必要なのではないかと思います。
なにせ、現在の刑法が誕生したのはもう、ずいぶんと昔のことなのですから。
最近も、山口県光市の母子殺害事件の差し戻し審について、多くの報道を見聞きしましたが、マスコミの報道姿勢は、ほとんどの場合、容疑者についた大弁護団は悪の権化のようなイメージであり、孤軍奮闘する被害者の夫が極刑を望むことに反論する議論はひとつも見当たりませんでした。
被害者のご家族が犯人に憎悪を抱き死刑以外にあり得ないと発言することについて、その心情を思えば誰も反論できないと思います。
しかし、そうやって死刑制度に反対して団結している弁護士を徹底的に批判する一方で、法務大臣が死刑制度に賛成するかのような発言をしただけで、鬼の首をとったかのように報道するマスコミに対しては、なんだかな~としらけた気分になります。
もうちょっと、質問を受ける相手を、う~む、と考えさせるような冴えた質問のできる記者さん、いませんか。
まあ、そういう単細胞な質問に、再任されてうかれていたのか、上げ足とられそうな失言をしてしまう法務大臣も、どうかと思いますが。
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