きょうびの小学生は、生まれた時からプッシュホン式の電話機しか見たことがないので、ダイアル式の電話機は、使い方さえ知らないのだそうです。
私が4,5歳ごろは、家に黒いダイアル式の電話機があったのですが、時々誰かが近所のおばちゃんあてに電話をかけてきて、よくそのおばちゃんを呼びに行くことがありました。
当時は、電話機のないお家もあったのです。
受話器は結構重たくて、今ごろのプラスチック製の軽量級とはかなり感触が違っていたと思います。
どんなに急いでいても、回したダイアルが元の位置に戻るまでは、次の番号を回せないので、9とか0とかの数字が続くと、電話をかけるまでに時間がかかりました。
かけ違えたときは、また最初からやりなおし。
まあ、今から思えば、のどかな時代だったかもしれません。
一人一台携帯電話時代が来るとは想像すらしていませんでした。
テレビ電話はSFの世界の話でした。
物はどんどん豊かになっていくのに、なんだか将来に不安ばかりがつのる今日この頃。
便利さの追求とひきかえに、失ったものも大きいのでしょうか。
いつまでたっても夏のようなお彼岸を迎えて、ふと、昔懐かしい黒電話を思い出してしまいました。
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