事務系の女子社員Gさんが、健康相談にやってきました。
Gさんは、職場の人間関係に疲れてしまい、最近メンタルクリニックに通院を始めたそうです。
そこの会社では女性は男性より昇進が遅れるということを知っていたので、入社後早い時期から、自ら進んで忙しい部署での勤務を希望してきた、というぐらい、仕事に熱心なGさんでしたが、40歳を目前にして、かなりお疲れのようでした。
特に結婚を避けていたわけではないのだけれど、縁がなくて独身であるGさんは、両親といっしょに暮らしているそうです。
年々歳をとっていく両親の姿を目の当たりにして、いずれ親の介護は自分がしなければならないのだと、漠然とした不安を感じている、という話をされました。
Gさんの神経をすり減らしているのは、どうも職場の人間関係だけではなさそうです。
ご両親の介護の先には自分の老後が待ち構えていて、独り身のGさん自身が将来介護を必要としたときに、頼りにできる人はだれもいない、ということも、おそらくGさんの「漠然とした不安」の原因になっているのではないか、と思いました。
考えてみれば、私自身も遠く離れて暮らす両親がおり、90歳を超える祖母の介護をしながら3人で生活しています。
今のところ両親は元気でいていくれるので、親の介護のことは考えないようにしていますが、 近い将来、必ずこの問題は私自身と無関係ではなくなるはずです。
毎月お給料から介護保険料が天引きされていますが、結局「保険」は私たちの生活の安心には結びついていません。
Gさんの話を聞きながら、おそらく、多くの日本人が、同じように漠然とした不安を抱えているにちがいない、とつくづく思ったのでした。
内閣改造で、安倍政権を批判してきた舛添要一氏が新しい厚生労働大臣に就任しました。
舛添氏自身が、母の介護を経験しており福祉政策をライフワークにしたいと常々言っていたとの事実から、厚生労働大臣には適任だというコメントをしている政治家、評論家の意見を多く耳にしました。
一方で、短命に終わる予感のする安倍改造内閣。
いつになったら、私たちの「漠然とした不安」をすっきり取り除いてくれる政治が実現するのでしょうか。
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