2007.08.03 13:10 |  医療制度 / 行政  |  仕事 / 職場  |  生活 / くらし  |  三毛猫  | 推薦数 : 1

旅先で。

旅先で出会った、タクシーの運転手さんの話。

 

駅から空港まで乗ったとき、

「空港までのお客さんが当たるのはありがたいんじゃ。」、と運転手さんは話し始めました。

みたところ、70歳前ぐらいでしょうか。

駅前で待つこと2時間、その間に車内は日差しで温度が上がって、エアコンを全開にしてもなかなか冷えない、とこぼしていました。

 

運転手さんは年金暮らしだけれども、とうていその年金では暮らして行けず、こうしてタクシーの運転手をしているのだそうです。でも、売上の6割を会社に上納するため、手元に残るのは一日3千円ぐらい。それでも、年金の足しになるから・・・

カラカラとよく笑う運転手さんでしたが、働いていることでさらに年金が少し減らされている、ということも話してくれました。

 

もう一人の運転手さん。

駅から目的のところまで乗せてもらいました。

「これから2時間コースで観光案内、させてもらえんやろうか。半額でいいんで。」

残念ながら私は他にすることがあったため、丁重におことわりしたのですが、お金を支払ってタクシーを降りるまで、おじさんはしぶとく観光案内を勧めておられました。

タクシーが増えてしまって、観光案内も半額にしないとお客がとれない、とぼやいていました。

 

この運転手さんもだいぶお歳を召されているようで、若干運転も危なっかしい感じでしたが、それはそれ、長年培った勘というものが働いているのか、ぶいぶい走って、あっという間に目的地まで着きました。

 

遅めのランチを食べようと、ある古い建物の地下にある喫茶店に入りました。

カウンター席とテーブル席が少しずつある縦長の、昭和の香りのするような、蛍光灯の明かりがしらじらとした喫茶店です。先客は、店のご主人の友人らしき人がひとり、カウンター席でタバコをくゆらせながら話し込んでいました。

 

店の主人は、ステンレスのお盆にお冷(おひや)を入れて、持ってきてくれましたが、コップを持つ手が震えていて、中の水がこぼれそうでした。

メニューにバラエティがなかったので、チャーハンを注文したところ、カウンターの向こうでチャーハンを焼く音がし、間もなくステンレスの皿に盛ったチャーハン(・・赤い福神漬がのってました)とわかめスープが出てきました。

やっぱり店主の手はぶるぶると震えて、皿とテーブルがぶつかってガチャガチャと音を立てました。ついでに、スプーンもステンレス製でした。

ステンレスなら落としても割れないから・・・? ちょっと深読みしてしまいそうになりました。

 

店主はおそらく60歳代後半ぐらい、慢性関節リウマチを患っているのかもしれません。

目の前のテレビでは、先の参議院選挙で大負けした自民党の安倍総理続投の話題でもちきりでした。

 

日本のあちこちで、高齢化は確実に進んでいて、年金をもらってもそれだけでは暮して行けない人が少なからずいるのではないか、と感じました。

「豊かな老後」は夢のまた夢、身体が動く限りは働かなければならない、そんな時代がすでに始まっているのでしょうか。自分が年金を手にする日は来ないのではないか、そんな心配が現実のこととして迫ってきます。

 

民主党は参議院選挙で大勝しても、それは通過点でしかないとの認識でいるようです。

政治の枠組みに大きな変化がおきるのでしょうか。

そしてそのあとに、

政治が国をどうデザインしていくのか、これからが正念場のような気がします。

 

 

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